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 阪神・岩崎優投手(31)が28日、本紙に塩対応ではなく思いの丈を打ち明ける企画「成し遂げる」で開幕直前の意気込みを激白した。今春のオープン戦で多投しているのは“新球”のツーシーム。その意図と真意も明かし、チーム、個人としても“開幕ダッシュ”をかける意気込みを明かした。 (取材・構成=遠藤 礼)

 実は4年間も温めてきた“新球”だった。岩崎は、今春のオープン戦でこれまで配球になかったツーシームを多投している。「投げ始めたのは4年前ぐらいですけど、試合で投げたのは今年が初めてですね。今は“取扱説明書”を読んでる時期ですかね」

 実際、21日の西武戦(ベルーナ)で中村に被弾したのはツーシームで、今シーズンへ向け、確かな収穫になったという。「必要のないところでもあえて投げてみてバッターの反応を見たり。ここは打たれるなとか、その確認作業ですね」。長い間、ブルペンまでにとどめてきた球種を解禁した意図は「備え」だという。「投げられればバッターにも考えさせられるし、実際にオープン戦でもバッターが“今の何”という反応もあった。長いシーズンのどこかで助けてくれるボールになるかもしれない。今年1年だけのことじゃないので、今後のキャリアを考えても投げられるに越したことはない」。これまでもフォーク習得など球種増へ試行錯誤してきており、自身の投球フォーム、腕の振りにマッチしたのがツーシームだった。

 それでも、新球はあくまで「備え」の一つだ。背番号13はその取り組みとは全く逆のところに目指すスタイルを置いている。「そもそも(ツーシームは)いらないと思ってる。投げないのが理想かもしれないですね。真っすぐで押し込むことが理想なので」。今季、一番のテーマにしているのが昨季、被打率が高かった直球の精度向上だ。今春キャンプから精力的に投げ込んで、キレを磨いてきた。「今後、真っすぐで投球を組み立てられないなら選手を辞める時でしょうね」。独特の軌道で打者をなで斬ってきた投手・岩崎優の生命線を取り戻す一年でもある。

 今年でプロ10年目。ドラフト6位で入団した当時は「何でこんな世界に入ってきたんだろう。3年で辞めるんだろうな」と思っていたが、今やブルペンに欠かせない主力として節目を迎えた。

 「ここまであっという間でしたけど、変わらず一年、一年という気持ちでやっていくだけですね」

 もう開幕は目の前だ。長いシーズンにおいて143試合分の1試合という認識ではいるものの昨年、チームは開幕9連敗を喫した苦い記憶もある。「開幕戦に強くこだわることはないですけど、スタートは大事だと痛感した部分もありますので。チームとしても個人としても、スタートはすごく大事なんじゃないですかね」。その2つの“開幕ダッシュ”を静かに見据える。

 ○…新守護神が確実とされる湯浅への必勝リレーを誓った。昨季、主に抑えとして28セーブを挙げた31歳左腕は「ブルペンみんなで湯浅につないでいけるように」と意欲十分。この日は1軍の全体練習が行われた鳴尾浜球場でキャッチボールやランニングなどで調整。31日の開幕DeNA戦へ向けても「(気持ちの高ぶりは)それはまだ。当日じゃない?(試合が)始まってからだと思う」と自然体を強調した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/a7d3322821f9e95aab373b3a08bde8fb395422d8


オープン戦の被弾も 新球お試しの意図がわかって一安心😌 阪神・岩崎 オープン戦で多投の“新球”ツーシームに手応え「どこかで助けてくれるボールになるかも」(スポニチアネックス)  https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2023/03/29/kiji/20230329s00001173073000c.html?amp=1 


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