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 阪神・藤浪が、プロ入り初めて“師匠”となる。来年1月中旬から東京を拠点に日本ハム・高山と合同自主トレを敢行することが判明。後輩の存在も刺激に、キャンプインへハードなトレーニングを行う。

 シーズン終了後、藤浪のもとに大阪桐蔭の後輩である高山から「一緒に練習させてください」と連絡が入ったという。これまで才木に頼まれて鳴尾浜で数日間、一緒に汗を流したことはあっても、本格的に弟子入り志願されるのは初めて。断る理由はなく、年明けにマンツーマンで練習を行うことが決まった。


 8日の契約更改の際には「自分もアラサーなんで」と苦笑いを浮かべたように、来季は節目の10年目を迎え、4月には28歳。チーム内でも年下の選手が多くなってきただけに、弟子入りされるのも自然な流れだろう。高山は大阪桐蔭から16年のドラフト5位で入団。来季が育成3年目で、まずは支配下登録を目指す。4歳下で高校時代の在籍はかぶっていないが、後輩の並々ならぬ決意を感じ取った先輩は、それに応える。

 自身は年明けすぐに宮古島へ飛んで巨人・菅野に弟子入り。呉越同舟で球界エースから約1週間、技術を吸収した後、東京に移動し“藤浪塾”を開講する。昨年から経験している中継ぎではなく「エゴ」という言葉を連呼してまで先発へのこだわりも吐露してきた背番号19。逆襲へ“動き”を止めることはない。(遠藤 礼)



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