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<ヤクルト3-1阪神>◇29日◇神宮

2年連続盗塁王へ、阪神近本光司外野手(25)が敗戦の中で気を吐いた。前夜の20点大勝ムードのまま躍動したのは1回だ。プレーボール直後、原の外角速球を逆らわずに押し込むと打球は左中間へ。中堅山崎が捕りきれず、二塁打で出塁した。1死後、サンズの初球で三塁に滑り込んだ。足攻めが効いて、大山の遊撃への適時内野安打で先制の生還だ。

だが、終わってみれば打線が沈黙して「スミ1」の敗戦だった。それでも、矢野監督は機動力を使った1回の攻撃を「それはウチの持ち味。行けるときはどんどんチャレンジするし、今日だけのことじゃない」と評価した。

巨人との首位争いに食い込む上で、昨季盗塁王に輝いた近本の脚力は欠かせない。この日は今季初の三盗で区切りの10盗塁目。リーグトップを独走中だ。開幕から不振でベンチを温める日も続いたが、昨季と変わらず、盗塁を量産する。節目の10個目到達は昨季と同じ32試合目だが今年は不調で11安打も少ない。11四死球は同数だが塁に立つ機会が激減してもスキを見て走っている。シーズン120試合換算でも37盗塁ペース。143試合制だった昨年の36盗塁を上回る計算で意地が光る。

前日28日は塁上で大暴れして、球団最多タイの1試合5得点をマークした。26日中日戦も今季初の4安打で調子は上向きだが、この日は尻すぼみだった。好機で3度凡退して勝機をたぐり寄せられなかった。井上打撃コーチも「そういう場面がいっぱいあるのがレギュラー」と期待する。主力の宿命を背負って、2年目のジンクスに立ち向かう。




近本もう10盗塁なんや



近本セ・リーグ最速10盗塁か


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