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阪神ドラフト1位の近大・佐藤輝明内野手(21)が24日、奈良・生駒市内のグラウンドで練習を納め、クリスマスの誓いを立てた。今季は関西学生野球リーグでOB二岡智宏を抜く通算14本塁打で新記録を樹立。プロの舞台では、大先輩である有藤通世(ロッテ)の348本塁打を超え、近大史上NO・1スラッガーになる。

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気温は10度を下回り、寒風が吹くなかで佐藤輝は黙々と汗を流した。ランニング、キャッチボール、外野ノックなど約2時間。大きな飛躍の場となった近大グランドで最後の練習を終えた。「4年間やってきたので思い出深い場所。感慨深いです」。大学4年間をかみしめるように言った。

今秋の関西学生野球リーグで通算本塁打を「14」とし、OB二岡智宏(現巨人3軍監督)のリーグ記録を22年ぶりに更新した。「野球ができる楽しさをあらためて感じた1年でした」。春季リーグは新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止になったが、その名を歴史に刻んだ。

いよいよプロの世界にはばたく。目標は大きい。近大の偉大な先輩であるロッテ有藤OBで最多の通算348本塁打を放った。2位は二岡の173本塁打。偉大な先輩たちの記録に「結果として超えることができるようにしっかり頑張っていきたい」と決意を新たにした。大学NO・1から近大史上最高のアーチストへ。クリスマスの誓いだ。

兵庫・仁川学院で無名だった自分を大学へ推薦してくれた田中秀昌監督(63)にも感謝した。野球だけでなく、私生活まであらゆる面で指導を受けてきた。「監督が僕を見つけてくれて、1年生からずっと(試合に)使ってくれた。すごく感謝しています。これからも成長できるようにやっていきたいです」。才能を開花させてくれた恩師へ、活躍が最大の恩返しになる。

矢野監督は12日に放送されたテレビ番組で、佐藤輝の開幕スタメンを示唆した。伝え聞いた佐藤輝は「開幕からスタメンに出られるようにしっかりアピールしていきたい」と応えるつもりだ。4球団競合の末に、地元の阪神に入団。将来のスター候補が、虎党の期待を一身に背負い、プロの扉を開く。【只松憲】




阪神ドラ1・佐藤輝が近大練習納めに参加「甲子園のお客さんの前でプレーするのが楽しみ」 | 東スポのプロ野球に関するニュースを掲載  https://www.tokyo-sports.co.jp/baseball/npb/2547429/ 


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