◆東京五輪 野球 敗者復活3回戦 米国7―2韓国 (5日・横浜スタジアム)
侍ジャパンが、7日の決勝戦(横浜)で対戦するチームが米国に決定した。敗者復活3回戦で、米国が9安打7得点と打線の好調ぶりが光って韓国を破った。
米国は、2回にロペスの今大会初安打となる中前適時打で先制。4回には2試合ぶりにスタメンに復帰したウエストブルックの左翼席上段への特大ソロで追加点を奪った。5回には先発のJ・ライアンが1点を失って1点差に迫られたが、2番手のR・ライアンが1死一、二塁のピンチで二併打に打ち取ってリードを守った。
打線がつながったのは、1点リードの6回。継投に入った韓国に対して、米国は先頭の野手最年長35歳のフレージャーが12球粘って四球を選んで出塁すると、米国打線が一気に勢いに乗った。DeNA・オースティンが中前2点適時打を放つなど、4安打を集めて5得点。韓国は1イニングで5投手をつぎ込んだが、米国打線の勢いを止めることは出来ずに、7―1とリードを広げて一気に試合を決めた。
五輪で野球が最後に行われた2008年北京大会では金メダルに輝いた韓国だったが、前日(4日)の日本との準決勝で敗れ、この日も米国に敗れて3位決定戦に回ることが決定。2大会連続での頂点を逃した。米国は00年シドニー大会以来となる金メダルへ、決勝で侍ジャパンにリベンジを挑むことになった。
侍ジャパンと米国は2日の準々決勝で対戦。楽天・田中将、阪神・青柳が4、5回に3点ずつを失って一時は3点差をつけられた。それでも9回に追いつき、無死一、二塁から始まるタイブレークとなった延長10回にソフトバンク・甲斐がサヨナラ打を放って逆転勝ちした。