打者に当ててしまい打者の左手首骨折
田面「悪いことしてしまったンゴ、恐怖で速球投げれなくなったンゴ」
田面「育成枠にまで落ちてしまったンゴ」
打者「ケガの事は気にしないでいいンゴ、ワイも田面さんの速球楽しみにしてるンゴ」
田面「もう一度這い上がってやるンゴ」
昨日
田面「ようやく一軍デビューンゴ」
打者「田面さんとバッテリー組めて嬉しいンゴ」
引用元: ・http://www.logsoku.com/r/2ch.sc/livejupiter/1463702940/
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引用元: ・http://www.logsoku.com/r/2ch.sc/livejupiter/1462945520/
一人の猛虎戦士が再び、はい上がった。田面巧二郎。25歳。12年のドラフト3位でJFE東日本から入団した右腕。入団2年間で1軍登板は一度なく14年オフに育成選手となったが、今年4月15日に再び支配下登録を勝ち取った。背番号は41→116→97と変遷。4年目にして早くも3つ目となったが、彼自身、決して遠回りしたつもりはない。
「いろいろな経験を経て、ここまでたどり着いたので、すべてが意味のあることだった。(BCリーグ)福井でお世話になった人たちにも、活躍した姿を見せることが恩返しになる」
活力のルーツをたどると北陸に行き着く。初めて取材した時、彼が着ていたのはタテジマのユニホームではなかった。場所は石川県立野球場。記者が昨年4月に阪神担当になり2カ月が経過した6月だった。当時、石川ミリオンスターズに所属していたペレス選手が、阪神に入団するとの情報をつかみ北陸へと足を運んだのがきっかけだった。
取材した一戦はルートインBCリーグの石川VS福井。事前に福井に阪神から派遣されている選手が在籍していることは把握していたので何気なく三塁ベンチに行くと、福井の選手たちと声を出しながらゴロ捕球に汗を流す田面選手を見つけたのだ。挨拶に行くと気さくに「わざわざ、挨拶に来て下さってありがとうございます」と深々と頭を下げ、歓迎してくれたことを覚えている。
「ここの選手たちはみんな野球に飢えている。それを痛感してます。やる環境も全部、自分たちでつくっていくんです。改めて、野球をやれるありがたみがありますよ」
泥だらけのユニホームで笑う表情はまるで、野球少年そのものだった。“原点”とも呼ぶべき場所だろう。だから、支配下入りの報告を受けた時、真っ先に福井の吉竹春樹監督に電話を入れた。一度染み尽いた「雑草魂」が反骨心の根源として体を突き動かしている。
福井への派遣期間終了後に、改めて阪神のユニホーム姿を見たこともあり、やっぱり記者にとっては「田面イコール116」のイメージ。恐縮ながらそのことを打ち明けると、笑い飛ばされた。「そうですよね。41番は見てないですもんね。116も決して忘れないですけど。この短期間で3つの背番号を付けた。決して良いことではないかもしれない。これからです。イメージを変えられるよう頑張ります」。
3つの背番号が、ここまでの歩みを証明する。それぞれに重みをかみしめ、1軍マウンド切符をつかみにいく戦いが、再び始まる。(久林 幸平)