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 プロ7年目で初めて安芸キャンプスタートとなった江越大賀外野手(27)。安芸での1カ月は試行錯誤の毎日だったように感じる。キャンプ期間中に、記者が気づくだけでも打撃フォームは2回変更していた。

 キャンプの序盤は昨季の秋季練習から取り組んでいるノーステップ打法だった。キャンプ初日、その意図を聞くと「意識的にもコンパクトに打つようにしてる。長打を打つよりも、何とか塁に出て、足で相手を揺さぶる。そこにつなげられるような打撃をしたい」と明かした。

 そのフォームの手応えは「実戦で球を見ないとわからない」と話していた江越。2軍キャンプ初実戦となった2月13日の練習試合・四国銀行戦(安芸)では2安打をマークした。どちらも追い込まれてからの一打。「追い込まれた中での打撃は自分の課題でもあるので、良かったかなと思います」と手応えをつかんでいるように思った。

 ただ、2月16日に掛布HLTからの助言を受け、左足のつま先を投手側へ開くノーステップ打法に変えた。「力感があった」と閉めていた左足を開くことでスイングがスムーズに。試合で結果が出たことも「満足してるわけではない」とフォームの変更に踏み切った。

 そして訪れた2月20日の西武戦。4打数無安打2三振に終わる。すると、同21日にはすり足打法に変わった。動かさなかった左足を動かすことで、下半身をうまく使うことが狙いだ。その日こそ安打は出なかったが、スイングにスムーズさを感じた。

 「ノーステップでは下半身がうまく使えず、手だけで打っていた。上半身に力が入ってたらスムーズに(バットが)出ない。下半身を動かした方が、バットもスムーズに出てくるかなって感じはありますね」

 もちろん、ノーステップ打法が無駄だったわけではない。「手だけで打ったら、打球が飛ばないことがよりわかった」と再認識。内角球のさばき方につながる下半身の動かし方も学ぶことはあった。

 すると、2月23日の西武戦。早速、結果を残す。三回の第2打席。左腕・榎田と相対する。カウント1-2と追い込まれながら、外角球をコンパクトに捉えた。打球は風にも乗って、右翼のフェンスを越えた。

 「ホームランよりもヒットを打って打率を稼ぎたいという意識でも、いい角度で捉えられれば、ホームランになる」。これは、昨季10月にファームで月間打率・338を記録した時に感じたことだという。その言葉が示す通りの一発だった。

 さらに、2月27日の練習試合・四国ILp・香川戦(安芸)では2試合連続となる左中間へ特大の一発。続く同28日の練習試合・四国ILp高知戦(安芸)では適時二塁打を放ち、3試合連続で打点を挙げてキャンプの実戦を締めくくった。

 入団時に目標に掲げたのはトリプルスリー。「ほど遠いですね」と苦笑いしながら、今季からは打率3割、30盗塁を理想の数字に掲げる。「自分の生きていく道としては、そっちの方がいいかなという風に思いますね」

 和製大砲として期待された背番号25。フォームも考え方も変え、外野手の定位置争いに食い込んでいく。「フォームを変えることはすごく勇気のいることだと思うのですが」と記者は素朴な質問をぶつけた。

 「結果が残っていないので、僕の場合は勇気いらないですね」

 即答だった。安芸で己を見つめ直した1カ月。3月から始まる開幕1軍入りのサバイバルに殴り込みをかける。(デイリースポーツ・今西大翔)




阪神の江越選手、トリプルスリーじゃなく3割30盗塁を目指すって、一番遠いのが3割では… 完成系は2割(弱)30本20盗塁で守備が上手い外野手だと思うが。



阪神・江越「生きていく道」を 開くため… フォームも考え方も変えた (デイリースポーツ) 試行錯誤 続くだろうけど、、 1軍目指しガンバレ‼️📣🤨⤴︎  https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20210303-00000070-dal-base 


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