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 2021年がスタートした。新型コロナウイルスの感染が広がり始めて以降、翻弄され続けてきたプロ野球やJリーグといったプロスポーツ界にとって今年は、どんな一年になるのか。阪神で飛躍を期す近本光司外野手(26)が、コロナ禍と闘うファンへのメッセージとともに、新シーズンに向けた決意を語った。

 【メッセージ】

 「盗塁ひとつ、安打ひとつ、勝利ひとつで、少しでもファンに元気になってもらえればと思ってプレーしてきました。コロナ禍のしんどい状況は続きますが、負けずに頑張っていきたいです。シーズン開幕に向けた準備を、少しでも見てもらえたらと思います」

 【新シーズンへ】

 球団では赤星憲広さん以来となる、新人から2年連続での盗塁王のタイトルを獲得。2021年シーズンに向け、新たに選手会長にも就任した。プロ3年目で早くも人気球団の顔となった近本は「チームが優勝するためには、得点がすべて。得点をどんどん増やしていく」と力強く宣言する。

 昨季は開幕から打撃不振が続き、2年目のジンクスに陥りかけた。それでもチームでただ一人、全120試合に出場。打率は3割には届かなかったが、2割9分3厘(9本塁打、45打点)をマークし、俊足と巧打で打線を引っ張った。

 実はコロナ禍の連戦を戦う中、足を負傷した。体の状態は万全ではなかった。それでも、塁に出れば走った。「気持ちの面で苦しいときもあったが、試合に出る以上、やらないといけない。(31盗塁の)数はそんなに多くないが、しっかり走れたのは良かった」と振り返る。ただ、「変化を恐れず、挑戦していくことが前進になる」とも。具体的には、リードの取り方や、スタートの切り方の改良を課題に掲げ、走塁のさらなる進化を目指す。「チームの得点につながる盗塁を増やす」のが狙いだ。

 新シーズンの打順は決まっていない。ただ、リードオフマンの役割は、出塁して本塁に生還することだと胸に刻んでいる。過去2シーズンはともに81得点だったが、「21年は100得点を目標にやりたい」と言い切る。チームは矢野燿大(あきひろ)監督が就任して3年目。真価が問われるシーズンとなる。近本自身にとっても、勝負の3年目。チームが最後にペナントレースを制したのは05年。ファンはリーグ制覇に飢えている。望みをかなえるには、スピードスターの活躍は欠かせない。「優勝」と記した色紙が、思いの強さを物語っている。(上阪正人)

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  近本光司(ちかもと・こうじ)1994年11月9日生まれ、兵庫県出身。兵庫・社高から関学大を経て大阪ガスに就職。2018年の都市対抗大会優勝に貢献し、最優秀選手賞を獲得した。19年にドラフト1位で阪神に入団し、新人ながら142試合に出場してリーグ最多の36盗塁をマーク。20年も31盗塁し、2年連続で盗塁王のタイトルを獲得した。171センチ、72キロ。左投げ左打ち。背番号は5。







2021年の目標 きなみん「レギュラー」 近本くん「100得点」 大山くん「フルイニング出場」


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