1


 阪神・伊藤将司投手(25)は新人離れした投球術で先発ローテを守り抜いた。23試合で10勝7敗、防御率2・44。規定投球回は2回2/3足りなかったが、球団新人左腕では1967年・江夏豊以来、54年ぶりの2桁勝利をマークした。好成績を振り返ると「併殺数」、「直球被打率」で突出した数字を残していた。(データは共同通信デジタル)

 不思議な魅力にあふれるルーキーだ。横浜、国際武道大、JR東日本を経て24歳でプロ入り。名門で修羅場をくぐってきた伊藤将はピッチングのコツを心得ている。飛躍を支えたのが「併殺力」だ。

 「ゴロを打たせてゲッツーを取れたということは、調子があまり崩れていないという基準になる」

 伊藤将がそう話したのは、1試合3併殺を奪った6月26日・DeNA戦(甲子園)の試合後。三者凡退のイニングがなくても、5回0/3を6安打無失点に抑え、ゲームメーク能力の高さを示した。

 10勝目に到達した10月24日・広島戦(マツダ)でも真骨頂を発揮した。初回、1番・宇草に左前打を浴びてしまう。2番は積極的な小園。左腕は4球目までに3球、外角カットボールで誘い、5球目に140キロ直球を低めに投げ、遊ゴロ併殺に打ち取った。

 走者を出しても平然としていられるのは、セットからの投球に自信があるからだろう。けん制やクイックなど、マウンド上でのバリエーションは豊富。矢野監督が「エリート街道を歩んできた経験が、相手が研究してくる中で、いい意味で変化している」と成長を認めるように、シーズン中も創意工夫してきた。終わってみれば、伊藤将の15併殺は今季のタイトルホルダーである中日・柳、阪神・青柳、広島・九里の12併殺をも上回った。

 驚かされるのは併殺の数だけではない。直球被打率・194。規定投球回にわずか2回2/3足りなかったが、セ・リーグの規定投球回に到達した9人をはるかに上回る数字だ。

 新人左腕は右腕を高々と掲げるフォームが特徴的。ギリギリまで左手を隠すことで140キロ前後の直球も打者には速く見える。さらにカットボール、チェンジアップは同じ腕の振りから繰り出されるため、打者が直球にタイミングが合わない場面が何度も見られた。

 9、10月は4勝1敗、防御率1・37と右肩上がりで1年目シーズンをフィニッシュ。来季もピッチングの醍醐味(だいごみ)を教えてくれそうだ。




いてくれてありがとうや😊 阪神・伊藤将の強み 54年ぶり球団新人左腕2桁勝利支えた併殺力と直球被打率/阪神タイガース/デイリースポーツ online  https://www.daily.co.jp/tigers/2021/11/09/0014828190.shtml  # @Daily_Onlineより



気付いたら、黄色さんの事ばかり考えてまう。今日のデイリーの和田さんのトラ番25時には、何度も何度も頷いたわ。みんなも読んでみて。特に最後の4行。 杉原さんが書いとる『伊藤将の強み』は、なるほど!と納得やわ。来年はエースとして期待してまっせ! pic.twitter.com/gfszf6dIOJ


続きを読む