阪神・岡田監督はティー打撃中の井上に歩み寄り、「ボールの2本の縫い目の外側を打て」と指示した。時間にして約30分間。初めての直接指導が始まった。
「外のボールをインサイドアウトで打ったら、みんなファウルやろ。ちょっと遠回りしてでもヘッドを返して。ボールの向こう側を“しばく”言うんよ」
大砲候補として楽しみにしていた打撃が精彩を欠き、特に外角球への対応が気になった。「(打球が)滑るな。スライスが多いよ。だから、反対方向に伸びん。ライト前に軽打でなく、ライトオーバーを打たなあかん選手やから」。好例として出したのが現役時代に中軸をともに担い、3度の本塁打王など通算349発を誇った掛布雅之氏だ。
「カケ(掛布)さんがやってたんや。右と左は違うけど。反対方向にホームラン打つもんな。難しいよ。ボールの向こうを打ちにいけというのは。でも、そういうことなんよ」
浜風など左打者に不利な甲子園を本拠地に大砲として大成したのは左翼方向にも本塁打を打てたからだ。同じように井上には右翼への強打を求めた。
今季までの3年間で2軍では計29本塁打。うち右方向は6本だった。期待に応えようと本人は必死だ。全体練習終了後も反復練習。「いい時とダメな時を自分で感じながら」と置きティーを400球以上、時間にして1時間20分も打ち続け、「逆方向にホームランを打てるということはヒットも打てるということ。最終にはそこを目指したい」と決意を強くした。 (石崎 祥平)
https://news.yahoo.co.jp/articles/7fa07974092b6c013f8bb419e1a35c7cf2924c24
楽しみしかない。
【阪神】岡田彰布監督、井上広大に“掛布打法”伝授 未来の大砲に「ライトオーバー打ってほしい」(スポーツ報知) https://news.yahoo.co.jp/articles/0d3538a4d571b03653b9b3fa8d9b48677217151e …