胸張れ、レン! 阪神ドラフト3位佐藤蓮投手(22=上武大)が突貫工事でフォーム修正に取り組んだ。
矢野監督、福原投手コーチが見つめるなか、宜野座ドームで白いタオルを使ってシャドーピッチングを実施。サブグラウンドでも指揮官と話す場面があった。
佐藤蓮は実戦初登板となった7日紅白戦の最終7回に登板。1安打4四死球と制球に苦しみ、予定していた1イニングを投げ切れずに降板。試合は7回2死で異例の打ち切りとなっていた。
練習に付き添った矢野監督は「そんな右肩上がりにいくことなんてない。(壁に)当たってどうするか。もちろん、背中を押すのはオレらの仕事の1つ。あれだけの素材のピッチャーだから」とマンツーマン指導の意図を説明。練習中には「おい、レン、胸張れよ!」と声を掛けるなどメンタルのケアも大きな目的だった。
ほろ苦デビューから一夜明けた佐藤蓮は「過去は変えることは出来ないので、この先、いい方向に向かって行くようにやっていかないといけない」と前を向いた。矢野監督には「失敗した中で声を掛けていただいた」と感謝。「それだけ気に掛けていただいている。応えられるように頑張りたい」と、雪辱を誓った。【桝井聡】