ヤクルトのセットアッパー・清水に対し、一死から木浪が左前打で出塁すると、9番投手の打順で代打・糸原をコール。ベテランが見事に5球目のフォークを捉え、右中間突破のタイムリー二塁打。2―1から9回の反撃は守護神・岩崎が抑えた。

　岡田監督は試合後、8回一死一塁について、この場面は、糸原に自己犠牲のバントではなく、あくまで31歳の勝負強さを買っての起用だったことを解説。「最初から（糸原に）バント（のサイン）なんてないから。ゲッツーになっても9回は1番からやから。（糸原は）一生懸命、サインを見とったけど（笑い）」。

〝動きに動いた〟8回の攻防で、確かな勝負勘の鋭さ発揮し、6カード連続のカード初戦勝ち越しをゲットした。

https://news.yahoo.co.jp/articles/ccb7786d4cfc5eead8a7fa53aec7379503b73087

　「阪神タイガース２－１東京ヤクルトスワローズ」（１１日、京セラドーム大阪）

　阪神・糸原健斗内野手と岩崎優投手がお立ち台でファンの笑いを誘った。

　同点の八回１死一塁から代打で登場し、右中間を破る決勝の適時二塁打を放った糸原は「みんな頑張ってましたし、延長は嫌だったので打ちました」と話すと、スタンドは大爆笑に包まれた。

　続いた岩崎は例によって抑揚のあまりないトーンで受け答えし、最後も場内を盛り上げようというような感じではなく、なだらかな口調で梅野の定番フレーズである「明日も勝つばい」と発すると、またも場内に笑いが湧き起こっていた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/de0cc3a24a9e3317a454374566086cb7c2601fda

　◇セ・リーグ　阪神2－1ヤクルト（2023年8月11日　京セラD）

　阪神が11日のヤクルト戦に勝利し、8連勝を達成した。夏の長期ロードでの8連勝は、68年に並ぶロード最長連勝記録。18年ぶりのリーグ優勝へ勢いが止まらない。

　先発の村上は序盤から快調に飛ばした。1点リードの4回に1番・塩見に同点ソロを浴びたものの、1―1で迎えた7回1死満塁のピンチで代打・川端を三ゴロ併殺に仕留めるなど要所を締め、7回3安打1失点にまとめた。

　打線は拙攻続き。初回は、2死二塁から4番・大山の適時打で幸先よく先制したが、以降は6回までに12残塁。ヤクルト・投手陣に再三チャンスをつくりながら、本塁が遠かった。

　だが、同点の8回に1死一塁から、代打・糸原が決勝の適時二塁打を放ち、勝負あり。またも日替わりヒーローが現れる展開で、首位快走の強さを見せつけた。

　最終9回は前日休養にあてた岩崎が、2死三塁のピンチを背負いながらも締めた。

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