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週末のDeNA戦は連勝した。明らかに力上位の戦いっぷりだった。まずはターゲットが決まった。近いうちにひとつ上がって5位に浮上できる。そう感じさせる2試合だった。

シーズンはまだ3分の1にも達してしない。ポジティブに考えれば、十分に巻き返せる猶予はある。そんな中で、僕はひとつの「人事」が気になった。2年目の外国人選手、ロハスが2軍に降格。このニュースだ。先の広島戦でチャンスに三振。これが決定打となり、監督の矢野は断を下した。これでしばらく、いや、長期間は昇格することはないだろう。あれくらいのバッティングなら、若手にチャンスを与えた方が有意義。そう考えても不思議ではない。

そこでなのだが、外国人野手がマルテだけとなったことで、緊急補強に乗り出してもいいのでは、と考えたりしている。投手力が安定してきたことで、課題になるのは明らかに攻撃力に移る。特に下位打線だ。ここに新たな外国人が入れば、ガラリと様変わりする望みが見えてくる。

シーズン中の新外国人の獲得。これは昔から阪神の「得意技」だった。苦肉の策で、何度もこの手法を使って、ことごとく失敗してきた過去がある。それでも何とかしたい。現場がそう考えているかもしれない。

いい例がヤクルトである。前半戦を支えたサンタナが故障で長期離脱になった。オスナひとりの状況で、球団はいち早く反応した。すでに新外国人選手の方針が明らかになっている。サンタナ抜きで首位戦線にいる。ここを維持し、抜け出すために、穴埋めが必要。これが球団のバックアップということになる。

ところが今の阪神、球団から何のメッセージもない。これには事情がある。伝える側からすると、ここまで落ち込んでいる状況なら、番記者は上層部に取材をかける。ところがコロナ禍によって、取材が規制されている。対面取材はできない。電話取材も制限がかかっていると聞いた。

これまでなら、これほど借金があるなら、球団の社長、副社長、本部長はいつも番記者に囲まれていた。そこから球団サイドの考えを得て、記事化していた。さらに新たな情報が出れば、大きなニュースになった。そういうファンと球団をつなぐ情報が、まったく出なくなっている。

すでに今季限りでの矢野の退任は決定しているし、最後まで矢野体制で臨むことは確認されている(僕はこれも疑っているけど)。このまま最後までいっていいのか。球団として、当然、反攻への対策は練っていると信じている。どうせ今年限り、来年は新体制になるから、そこから変えていけばいい…なんて考えている? それはないですよね。

球団フロントは今年、体制が変わった。しかしシーズンが始まって、球団トップの動きやコメントが、紙面に出ることは一切ない。果たして矢野と話し合っているのかどうか。こんなことまで気になってしまう「沈黙」(せざるを得ない状況だが)。僕は個人的に、対策を明かし、実現する実行力を見せてほしいと思っている。

その一例が外国人問題とした。コロナ禍の特例で外国人の枠は緩和されている。それを生かすために阪神は7人もの外国人を抱えているけど、野手に限れば、ひとりがこければ、補てんできない構成になっている。まあ昨年限りでサンズを切ったことを悔いる声もあるけど、いまさら振り返っても仕方ない。

こういう事態になっても、即座に対応できるように、渉外担当があり、常に情報をチェックしている。それを生かすのが今でしょ!と言いたい。もちろんシーズンが終わってオフの選手選びと、シーズン中のそれでは、中身は違う。レベルが低くなるけど、その中から吟味して獲得可能選手の中からベストマッチのプレーヤーをピックアップする。それが巻き返しの起爆剤になることがあるのだ。

新外国人のケラーは開幕カードで、いきなり2軍に落ちたまま、いまも昇格する気配はない。ロハスも同じような処遇になる公算は大とみる。外国人の扱いは難しいけど、チームが窮地に陥っているのだ。いまこそ球団が動くべき時。近々、阪神新外国人を緊急獲得! という活字が踊っていることをひそかに願っている。(敬称略)【内匠宏幸】 (ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「かわいさ余って」)




#hanshin #tigers #矢野燿大 #岩田礼男 #イワチェック 【内匠宏幸】ロハス降格で外国人野手はマルテのみ…「得意技」新外国人の緊急補強は今でしょ!(日刊スポーツ)  https://news.yahoo.co.jp/articles/58d317caab50b4ab47b49398f3e2e0c1c6da078f  投手よりも野手やろな。 打線のバランスを考えれば右打者が欲しいよね。



実況「今の阪神は17試合連続で3失点以下に抑えています」 なんで、そんなチームが最下位なの? そして、得点力上がれば勝てそうなんだから、外国人野手早よ!


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