◇セ・リーグ 阪神1―7巨人(2023年4月11日 東京D)
阪神・森下が「伝統の一戦」を初体験した。「6番・右翼」で3試合ぶりに先発復帰してフル出場。安打はなくても、自慢の肩で敵地・東京ドームを沸かせた。
1点劣勢の4回無死二塁。坂本の右飛に対して素早く落下地点に入り、捕球後は中継の中野に矢のような球を返した。受けた中野もノーバウンドで三塁につなぎ、タッチアップで三塁を狙った二塁走者・中田翔を刺した。局面は一瞬にして一気に2死無走者。完璧な連係を見せ、ピンチの芽をつんだ。
「練習通りできたのでよかった。(右飛なら)タッチアップするだろうな、と思っていた。準備はしていた」
カットマンへ低く、強く――。2月の沖縄・宜野座キャンプから外野陣は徹底的に叩き込まれてきた。オープン戦、そして、開幕してからも変わらない。猛虎が誇る正確無比な中継プレー。まだ出場8試合目の新人がやり遂げた。
打撃で輝きを放つことはできなかった。対戦を嘱望していた同学年の戸郷に対しては三邪飛、三ゴロ、二飛で外野にすら打球を運べなかった。9回の最終打席も鍬原の前に二飛に倒れ、13打席連続無安打。猛虎の開幕4連勝をけん引してきた一時の好調ぶりはやや陰りを見せても悲観しない。
「(戸郷は)いい投手に変わりはない。結果として打てていないので、これから打てるようにしていかないと」
12日の予告先発は左腕メンデス。3月22日のオープン戦、同じ東京ドームで激突した際に左翼席へ弾丸ライナーを突き刺した。期待が高まる3週間前の再現。初の「伝統の一戦」の雰囲気を「特に他の試合と変わらないです」とサラリと言った。これから何度も死闘を演じる舞台。たった1試合の負けに、落ち込んでいる暇はない。(八木 勇磨)
https://news.yahoo.co.jp/articles/6401e2b479cbcbe9b74f109178e987087b043462
【見事な連携】森下翔太&中野拓夢、ライトから三塁へ好返球!気迫のヘッドスライディングを魅せた中田翔をアウトに!【阪神】2023.4.11 巨人戦 https://youtu.be/W8ZEM0u2nEA @YouTubeより
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