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若いチームに格好のお手本が加わった。ロッテは10日、前阪神の鳥谷敬内野手(38)の獲得を発表した。1年契約で年俸1600万円(推定)。通算2085安打を誇るレジェンドの新たなスタートには、背番号「00」が用意された。

新天地へは、11日にあいさつに訪れる。鳥谷は球団を通じて「今は感謝の気持ちしかありません。とにかくチームの優勝に少しでも貢献できるように、精いっぱいプレーさせていただきます」とコメントした。

井口監督にとっては、長く沖縄自主トレを共にした存在でもある。その姿勢は魅力的に映ってきた。「若手を引っ張って、模範になってもらいたい。彼の練習量は現役選手の中で、おそらく一番だと思う」。安田や藤原といった、マリーンズの次代を担う打者たちにとって、心技両面でこの上ない見本になる。

まずは2軍練習に合流するが、1軍戦力としての獲得だ。若手育成に転換しつつあった状況で、本来なら開幕直前だった時期にベテランと縁を結んだ。松本球団本部長は「この世界は1年1年が勝負。(育成との)バランスも考えた上で、そういうところでの鳥谷君です」と説明した。

フィールドでまず想定される役割は、スーパーサブだろう。楽天にFA移籍した鈴木大の後釜を務めれば、チーム力も上がる。日程未確定で、想定外のこともありえる長いシーズンだ。再び「主役」として輝く日もきっと訪れる。【金子真仁】




「彼の練習量はおそらく現役の中でも一番だと思う。自分のところの後輩に引き継いでもらえば」 鳥谷取ったの納得 pic.twitter.com/irFhGJ4pzc


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