阪神ドラフト1位の森木(高知)は、「原点番号」を背に、プレーもメンタルも“大谷流”で世界一の選手になることを宣言した。
「大谷翔平選手に憧れを持っていて。人としても野球人としても素晴らしいと思うので見習って理想に近づいていけるように」
見据えるのは、海の向こうで伝説を作り続けるメジャーリーガーだった。ア・リーグMVPに輝いた実績だけでなく「高い志を持って、常に目標を掲げてやってる姿、周りの方々に対する感謝の気持ちも忘れてないので。そういう選手になりたい」と野球への誠実な姿勢や、謙虚な心もお手本にする。最高峰の舞台で体現している二刀流についても「投げる打つ走る、全力でやろうと思っているので二刀流というか、野球全部やっちゃいます」と言葉を弾ませた。
門出にふさわしい背番号でてっぺんを目指す。「20番は中学校、高校と一番初めにもらった背番号。プロ入りの始まりを告げる番号として、ふさわしいと思っている。森木大智の色に染めていけるように」。見据える到達地点は誰よりも高く、「こいつが投げたら絶対に世界で勝てるとか、世界一の投手に」と思い描いた。
同郷の先輩で野球を始めるきっかけでもあった藤川球児氏についても「今はもう憧れというか超えていかなくちゃいけない存在」と豪語。矢野監督からも「大したもの」と褒められた決意表明は熱く、希望にあふれた。
今夏から体重は筋肉だけで5キロ増の93キロ。プロ仕様のボディーも身につけつつあるスター候補は「人と同じことするのがあまり好きじゃない。わが道を歩んでいくというのが好き」と大きくうなずいた。(遠藤 礼)