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 脳腫瘍の闘病を経て、19年に現役を引退した阪神OBの横田慎太郎氏(27)が4日、本紙を通じて8日からDeNAとのクライマックスシリーズ・ファーストステージに臨む矢野燿大監督(53)にエールを送った。(取材・構成=遠藤 礼)

 今年は矢野監督が退任すると宣言して始まったシーズンで、開幕直後はとても苦しい戦いを強いられたと思いますが、こうやってCSに進出できたことはうれしく思います。19年に6連勝で逆転で3位に滑り込んだ時と似ていますね。あの時は自分の引退試合が連勝中にあって、監督はじめ、みなさんが“横田のために”と言ってくれたのを覚えています。引退試合でも泣いている選手がたくさんいて、自分の思いはしっかり伝わっているんだなと思いました。今年も日本一になるチャンスがあるので本当に最高の瞬間を願っています!

 昨年4月に脊髄の腫瘍で人生2度目の闘病を公表した直後に矢野監督からLINEでメッセージをいただきました。“また神様は横田に大きな試練を与えたんだな。横田の存在っていうのは多くの人に元気や勇気を与えてくれてるから。横田に次会える日を楽しみにしてるからな”と。引退して2年もたっているのに、まさか監督から連絡が来るなんて本当にびっくりしました。“後ろを振り返ることなく前を向いてまずは自分の体に戻して戦っていきます”と返信させてもらいました。

 矢野監督が2軍で指揮を執られていた18年のことです。ある日の練習のシートバッティング中に、僕は目の不安があるので打席には立てないのですが、ゲージの後ろで投手にタイミングを合わせて素振りをしていたんです。そこに監督がやってきて“横田、もう少しで試合出られるから辛抱して頑張れよ”と声をかけていただいて。どれだけ自分にとって大きな言葉だったか。すごくうれしかったんです。もっと練習すれば試合に出られるんだと。シーズン中、監督とは朝の鳴尾浜のウエートルームでよく会いました。そこでも“横田、今日も早いな。やる気あるな”と。これを続けていけば何かいいことが起こるんじゃないかと自分に言い聞かせることができました。監督が“どういう選手であっても一塁まで全力で駆け抜けることが大事”と言われていたのも覚えています。

 この場を借りて自分の近況も、お伝えします。闘病を終えて、まだ後遺症は残っています。両足のまひがあり、歩きづらいのはあります。でも、僕もまだ27歳と若いので、治ると信じて、早く自分の体に戻すというのが今の一番の目標です。

 CSでは矢野監督がベンチの前で思い切り腕を突き上げて喜んでいる姿を見たいです。いい意味で“暴れて”もらいたいです!チームが日本一まで駆け上がる場面を想像して、応援したいと思います。(阪神タイガースOB・横田 慎太郎)

 ◇横田 慎太郎(よこた・しんたろう)1995年(平7)6月9日生まれ、鹿児島県出身の27歳。鹿児島実から13年のドラフト2位で阪神入団。3年目の16年に1軍デビュー。翌17年2月に脳腫瘍が判明。入院、治療を経て8月下旬に寛解。同年オフに育成選手。復帰を目指すも、視覚面の問題で19年に現役引退。1軍戦出場は16年のみで38試合、打率・190、4打点、4盗塁。左投げ左打ち。




近況についても語ってくれています。「両足のまひがあり、歩きづらいのはあります。でも、僕もまだ27歳と若いので、治ると信じて」 【聞きました👂】脳腫瘍の闘病を経て引退 阪神OB横田慎太郎氏 矢野監督にエール「CSで喜んでいる姿見たい」― スポニチ Sponichi Annex 野球  https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2022/10/05/kiji/20221005s00001173127000c.html 



遠藤さん、ありがとうございました‼️🙇🏻‍♂️  https://twitter.com/sponichi_endo/status/1577426183033352194 


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