大雨に見舞われた阪神の沖縄・宜野座キャンプは半日練習で終了した。これも1日主将を務めた西勇輝投手のアイデア。最終の第6クールは6日間の長丁場。広島戦の雨天中止が決まると矢野監督、井上ヘッドコーチに「自分たちで考える練習にしていいですか?」と持ちかけ、快諾を得た。投手はブルペン投球まで、野手は打撃回りのメニューまでこなした後は自主練習になった。
西勇はナインに午後2時までに帰るよう周知した。普段、午後7時まで球場に残る若手もいることを知っていた。短時間で集中する大事さと、若手やスタッフが早めに帰りやすい状況を作った。「1カ月に1度くらいはね。自分のやることが分かってくれば、周りを見なくてもできる。好きなことをして帰ったらええやんと」。矢野監督は「俺は自分で考えて動くことに反対することはまずない。そういうチームに育ってもらいたいから」とわが意を得たり、だった。【柏原誠】