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 阪神・糸井嘉男外野手(39)が23日、オンラインで単独取材に応じ、優勝のためにチームを支える覚悟を語った。14年連続の開幕スタメンには黄信号の超人だが、オープン戦打率3割8分1厘と好調。慣れない代打でも5打数2安打1打点と抜群の存在感を示した。

 「もう開幕してるつもりでやってるんで。去年は体が悪くて(※1)満足に練習できなかったけど、今は不安が取り除けている。まあ、もう痛いから休むとか言っていられない年齢ですし、優勝するためのピースになれるように頑張るだけだと思っています」

 7月末で40歳を迎えるチーム最年長。2月の宜野座キャンプでは、若手に助言する場面も見られた。以前「同じ生駒(奈良)で育った野人」と表現した近大の後輩・佐藤輝にはサングラスをプレゼント。オープン戦では本塁打後に両手で顔の前にサングラスを描くポーズを2人で見せていた。

 「(サングラスは)自分と同じやつをネットで買うって言ってたから渡しただけ。ポーズは(開幕までに)もっとかっこいいの考えておきます」

 投手として03年ドラフト自由枠で日本ハムに入団。06年途中に打者転向を決断し、不断の努力で超一流選手になった。プロ入り当時は想像できなかったという不惑のシーズンに突入する。

 「(若い頃は)後先考える余裕なんてなかったからね。でも、誰でも40歳になったら終わりの方が近いと思う。キャンプだって、今年で最後かなと思ってやってたし」

 そんな中、キャンプ中には新庄剛志氏(49)と再会。日本ハム“同期入団”の先輩には「引退するぐらいの気持ちでやれ!」などと激励された。

 「数パーセントの可能性があるのなら、何ごとにも挑戦するってすごく大事やと思うんで。そういうチャレンジ精神で行動に移された(※2)のを見て感じるものはありますし、影響はものすごいありますよ」

 新庄氏に触発され、設定した新テーマは「自分への挑戦」。自らの可能性に胸が躍り、今は自信がみなぎっている。

 「どれぐらいまだできるんかなっていう『自分への挑戦』みたいな感じやね。自分もそこに興味あるし、そのために体を治したから。オープン戦を自信になった部分もあるんでね。(今季の目標は)ビールかけ。それだけです」

 開幕まであと2日。挑戦の先に新たな景色が見えてくる。(取材・構成=中村 晃大)

(※1)左足首の手術明けだった昨季は古傷の右膝痛などが悪化。86試合で打率2割6分8厘、2本塁打、28打点は全て移籍後ワースト。

(※2)新庄氏は昨年12月に12球団合同トライアウトを受験。左前適時打を放つもオファーは届かず、48歳(当時)での現役復帰を断念した。

 ◆取材後記

 いつにも増して明るい表情が印象的だった。今季はそれだけ体調が良いのだろう。「自分自身を責める日もあるし、諦めるような気持ちが出てきそうにもなります」と話していた昨季とは全ての面で比べものにならない充実度だ。

 今季は春季キャンプから日本ハム時代の08年以来となる左翼の守備に挑戦。オープン戦では7番スタメン、代打といった慣れない起用法が続く中で文句なしの数字を残した。試合前には早出特打に志願して参加。若手の手本になっている。

 ここまで積み上げてきた安打数は通算1696本。経験と技術で右に出る者はいない。近年の猛虎打線を支えてきたのは間違いなく背番号7。16年ぶりのリーグ優勝のためには糸井の力が必要になる。(阪神担当・中村 晃大)




【阪神】糸井嘉男、不惑のシーズンは「自分への挑戦」 体調万全で新たな境地に(スポーツ報知) #Yahooニュース  https://news.yahoo.co.jp/articles/d69386dced60cad8b6bca0a02e468d1fd23b98ee  自分への挑戦 開幕スタメンは難しいかもしれないけど 体調を万全に整え 糸井さんは新たな境地へ挑戦する😐🐯



サンズ調子崩しても陽川板山糸井でなんとかなるの心強すぎる


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