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 ついにメジャー移籍が正式に決定した。

 現地時間1月13日、オークランド・アスレティックスは阪神からポスティングを宣言していた藤浪晋太郎と1年契約を締結したと発表した。詳細な契約内容は公表されていないものの、米紙『New York Post』のジョン・ヘイマン氏は、年俸325万ドル(約4億2000万円)に、100万ドル(約1億2700万円)の出来高ボーナスが付帯する支払いになっていると伝えた。

 以前から「挑戦したい」とメジャーへの挑戦願望を口にしてきた剛腕が希望を叶えた。すでに米球界で実力を締めている同世代の大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)や鈴木誠也(シカゴ・カブス)らが格闘してきた檜舞台に立つのである。

 もっとも、昨年10月のポスティング発表以前から藤浪の存在は、米球界でも知られていた。メジャーを中心に球界のありとあらゆる移籍関連のニュースを日々発信している米野球専門メディア『MLB Trade Rumors』によれば、「多くのメジャーリーグスカウトは、高校時代からの彼の投球を監視し続けていた」という。

 ゆえに28歳の日本人右腕の存在、そしてあらゆるパフォーマンスを海外メディアが知らないはずがない。一部では、阪神時代に見せた“あるピッチング”がクローズアップされている。

 それは16年7月8日の広島戦での投球だ。プロ4年目の藤浪は先発登板を果たすも、制球難に苦しんで、3回5失点。しかし、当時に阪神を指揮していた金本知憲監督が続投を決断し、結局8回で161球を投げ、被安打7、8失点と打ち込まれていた。

 降板後に、「今日は何球投げようが、何点取られようが最後まで投げさせるつもりだった」と語った金本監督に対しては、ファンや識者から「懲罰的だったのではないか」「あそこまでの球数を投げさせる必要性はなかった」と采配の是非を問う声が噴出。小さくない波紋を広げた。

「藤浪の161球」とネットで揶揄されもした試合において、多投が本人の故障に直結したとの報道はなかった。だが、メキシコを拠点として中南米を中心に各国の野球情報を発信している『Al Bat』は「フジナミは7年前に1試合で161球を投げ、肘や肩などに懸念を抱え、打撃を与えた。しかし、彼はこれを克服し、メジャーリーガーになった」「2015年にオールスターにも選ばれたフジナミに何があったのか? 彼は22歳シーズンの2016年に、3イニング5失点で始まった試合で161球を投げさせられた」と懐疑的に振り返っている。

 そんな同メディアは、今の藤浪について「高校時代からオオタニと並ぶ天才で、そのポテンシャルはいまだ衰えはない」とし、メジャーでの活躍に期待を寄せた。

構成●THE DIGEST編集部

https://news.yahoo.co.jp/articles/f08f4e94fd0a4510edaee1e7534c68e7e33a6552


むしろ161球投げさせられても故障しなかったところが藤浪すげえと思った記憶がある。アレでメンタルは病んだかもしれんが。


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