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 【虎番REPORT】プロで誰よりも藤浪のボールを受けてきたのが梅野だ。右腕の1年後に入団し背番号19のさまざまな表情をマスク越しに見てきた。昨年12月、本紙(大阪版)で掲載するコラム取材で話を聞いた時はポスティング申請中。所属先はもちろん、交渉も進んでいない状況だったが、女房役の言葉は熱かった。

 「アメリカに行って怪物、化け物になって見返してほしい。晋太郎のつらい時にもたくさん話し込んで、らしくない弱気な発言も聞いたので。めちゃくちゃ悔しい思いもしているだろうし、だからこそ次のステージで頑張ってほしいですよね」

 制球難で不振に陥った期間、左右、高低に乱れるボールを、身をていして止めてきた。そんな姿がネット上で「ゴールキーパー」とやゆされても「全然気にしない。自分は晋太郎の苦しい時も全部受け止めてきた。お互い成長してきたつもり」と自負。一方、ある年の秋季キャンプでは修正が見られない投球に対して記者に「どこが良く見えましたか?教えてくださいよ」と感情をあらわにしたことも。「藤浪晋太郎」というピッチャーのポテンシャルを知るからこその苦言。だから20年8月21日ヤクルト戦で692日ぶりの白星を挙げた時は「めちゃくちゃうれしかった」とわがことのように喜んだ。

 メジャー挑戦を公にする直前「話したいことがある」と食事に誘われた。「直接、晋太郎の口からメジャーに挑戦するという言葉を聞いてうれしかった。素直に背中を押してあげたい」。ボールを受けられなくなる寂しさはあるのか?やぼな問いには強く首を振った。

 「受けられなくなる寂しさよりも、とにかく成功してほしい。みんなができる挑戦じゃない。すごい舞台で戦うんだから、恐れるものはないと思ってずっと腕を振り続けてほしい」。コンビ結成はしばらく、お預けとなる。それでも左手に残る剛球の“記憶”は消えない。(遠藤 礼)

https://news.yahoo.co.jp/articles/dd7375048ba890c49f4e635474fb8a5bf334cb69





2019年8月1日、制球が定まらない中何とか5回を投げ続けた晋太郎と、その球を受け止め続けた梅ちゃんを現地で見たのを思い出した。 梅ちゃんだからこそ言える、チャリコさんだからこそ書ける記事やな〜と思った。 #阪神タイガース #スポニチ  https://twitter.com/sponichi_endo/status/1614384515048439808 


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