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「脱・勝負弱い男」へ、〝ガン見〟されながら1球勝負――。阪神秋季練習の終盤、今秋からヘッドコーチに昇格した井上一樹コーチ(49)発案で、ナインの執着心をあおるユニークな打撃メニューを行っている。

〝テコ入れ〟されたのは野手の全体練習最後に行った「ロングティー」。通常は内野グラウンドのマウンド後方付近から左翼席へ目がけ、ボールケース1かご分打ち込む。振り込みに主眼を置いたメニューだ。これに井上ヘッドは「大きな箱を100球、200球は惰性にもなりやすい。でも『この1球しかない』となれば誰だって緊張感は出るし、みんなが見ている中で決められるか」と、最後のひと振りにアクセントをつけた。

 全員が自分のノルマであるケース分を打ち終えた後、複数箇所で行っていたナインを1か所に集め、全員が「1球勝負」でスタンド・インできるかをチャレンジ。それも矢野燿大監督(51)や首脳陣をはじめ、裏方スタッフ、他のナインが打席の選手を取り囲むようにした〝衆人環視〟の中で振らせる形式。「集中力や、決定力というのは、ウチの課題としている部分でもある。この1球しかないぞ、という中で決めれるか? 決められないか? みんなが見てて、ゾクゾクワクワクする中で」と勝負強さをとことん追求したという。

 身内からのシーズン中以上?のプレッシャーを感じてミスショットする選手も出たが、今季リーグ2位の28本塁打の大山悠輔内野手(28)は見事、スタンドインの一撃。伸るか反るかの〝ひと振り勝負〟に虎ナインも大盛り上がりとなっていた。




井上ヘッドと北川コーチは楽しそうやんなwww 最初はなにヘラヘラしてるんやって選手も含めて思ってたけど、 一週間見ていて、上手く選手をやる気にさせて練習させてるなと。 メリハリはある。 笑顔の中にもみんなライバルだらけだし、緊張感が漂ってるね。


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