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 阪神春季キャンプ(13日、安芸)阪神2軍が13日、今年初実戦となる四国銀行との練習試合を行い、5-2で勝利した。唯一の高卒ルーキー、ドラフト7位・高寺望夢内野手(18)=上田西高=は「9番・遊撃」でスタメン出場。1打席目に中前へ“プロ初安打”を放つなど、デビュー戦は1打数1安打1四球だった。

 ■「9番・遊撃」でキラリ

 プロ初打席で臆することなく、積極的にバットを振り抜いた。二回無死一塁。初球ファウルの後の2球目、高寺が四国銀行の右腕・菊池の内角131キロ直球をとらえた。鋭いライナーが中堅左に飛び、芝生に跳ねた。

 「ストライクゾーンにボールは通らせない、と。ゾーンに来たら、厳しめでも振ると決めていました」

 さわやかに汗をぬぐった18歳。「試合に入れば緊張は全然なかった。いつも通り動けました」。頼もしく振り返りながらも「1本出て、少しホッとしました」と、初々しい笑顔も見せた。

 三回2死一、二塁では四球を選び、四回の守備から交代。遊ゴロも2つさばくなど、上々のデビュー戦となった。

 今年の虎のドラフトで唯一の高校生だが、12月の新人体力測定では10メートル走、30メートル走、垂直跳びでトップになるなど身体能力は折り紙付きだ。

 「この1本だけじゃなく、打ち続けられるようにしたいです」

 ちなみに初安打後、ベンチの先輩たちから「(記念の)ボール!」と声も出たが…。もちろんジョーク。もらってはいない。「1軍で(打った時に)もらいます」。その日が、楽しみだ。(堀啓介)




【2/8 シート打撃】 初実戦に臨んだ高寺望夢選手⚾︎ 「2打席あったのでヒット打ちたかったです」 初安打が楽しみです! pic.twitter.com/KTonuZTLqw



高寺いきなりヒット!うまい!


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