1


 阪神・近本はオレ流で4年目キャンプに臨む考えを明かした。昨季は両リーグ最多の178安打を放ち、矢野監督からも“唯一のレギュラー”を確約された存在。「とにかくケガをしないように。勝手にできてきたらいいなってくらいです」と自然体を強調した。最初の対外試合となる8日の日本ハムとの練習試合(宜野座)への出場意欲を聞かれても「ないですね」と、ドッシリ構えた。

 焦り禁物を掲げるのは、昨季終盤の負傷と関係がある。右太腿裏の強い張りで3試合を欠場。「最後に迷惑をかけたというのが自分の中で引っかかっている」とV逸の責任の一端を今も感じている。

 シーズンを戦い抜くために、この時期にメーターが振り切れるほどの全力プレーはタブーに等しい。2年ぶりの有観客キャンプについて、「見てもらうのがプロ野球」と大歓迎しながらも、「見られているだけで力が入るので、そこをどう我慢するかが今回のテーマ」と自分との戦いを思い描いた。

続きを読む