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 阪神・矢野燿大監督(52)が4日、優勝したヤクルトから勝率5厘差の2位で終えたレギュラーシーズンを振り返り、改めて悔しさをにじませた。77勝はヤクルトを4勝も上回り、両リーグ最多だった。

 「これはルールがある中で、もちろん分かってスタートしていることなので、いい悪いない。本当にわずかな差っていうところが責任を感じますし、自分の考えや采配や言動などで変えられたっていう部分もあるかなっていう悔しさは、なかなかなくならない。出た結果を受け止めて、僕自身も成長していかないといけない。チームとしてもまだまだ発展途上なんでね。この悔しさを、どう成長に結びつけていけるかといったシーズンだった」

 ただ、厳しい状況に立たされながら10月は12勝5敗3分け。底力を感じさせる戦いぶりには「監督に就任してから、どんなときでも、俺たちの野球をやろうということをずっと伝えてきている。正直、チームの調子はスゴく悪かった中でも、みんなで何とかしようっていう部分が結果につなげられたかな」とうなずいた。

 クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ(S)で激突する巨人に対しては13勝9敗3分けで、レギュラーシーズンでは14年ぶりに勝ち越し。「開幕前から優勝するためには、巨人を目標にというのはずっと思っていた。勝ち越したという結果はもちろんうれしい」としながらも、「巨人もしっかりした力を持っている。クライマックスでは勝ち越したということはあまり関係なく戦っていくことになると思う」と見据えた。



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