今年の阪神は開幕投手を誰が務めるのか注目されている。現役時代、開幕投手を5度経験し、引退後も多くの球団で投手コーチとして開幕投手の決定に携わってきたデイリースポーツ評論家の佐藤義則氏(67)が、阪神の開幕投手選びについて語った。
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3月に入るとオープン戦も本格化し、25日の開幕へ向けて各チームとも総仕上げの段階に入ってくる。注目の一つに開幕投手をだれが務めるのかというがある。早々と決定しているチームもあれば、これから絞り込んでいくチームもある。
阪神はというと、現状では青柳、秋山、西勇、伊藤将の4投手が候補に挙がっている。矢野監督は「まだ決めない」とコメントしていたが、内心ではすでに決めているのかもしれないし、言葉通り、まだ決めかねている状況かもしれない。
私が考える開幕投手の絶対条件は、やはり1年間、先発ローテーションから外れることなく投げてくれる投手になってくる。チームの大黒柱、エースと呼ばれる投手が開幕マウンドに立つべきだ。
そういう条件で見てみると、青柳は昨季の最多勝投手、秋山も2年連続2桁勝利を挙げており、ともに安定感がある。西勇は昨季は6勝止まりながら、通算勝ち星(101勝)は他の3人を大きく上回り実績は一番だ。伊藤将は球の力は4人の中で一番あるけど、まだ2年目。今年はどうかな。いずれは開幕マウンドに立つであろう投手だとは思うが。
いずれも10勝以上できるだけの力を持った投手が4人もそろっているからこそ、矢野監督も頭を悩ませているんじゃないかな。開幕投手を任せられるような投手が見当たらなくて悩んでいるんじゃないから、ある意味、うれしい悩みといえる。
チームの大黒柱が開幕マウンドに上がるというのは昔も今も変わらないと思うけど、近年はそこに対戦チームとの相性も加味していくことが一般的になってきた。開幕カード、さらに2カード目、3カード目の相手との相性も見ながら、開幕ローテーションの順番を決めていくのだ。
今年の阪神の開幕カードの相手はヤクルト。昨季の対戦成績を見ると、青柳は4勝1敗、秋山は0勝0敗、あとの2人はともに0勝1敗で、青柳の相性の良さが際立っていた。2カード目に当たる広島戦の数字を見ると、青柳は0勝1敗、秋山は5勝3敗、西勇は2勝4敗、伊藤将は3勝0敗だった。秋山と西勇は昨季に限らず、これまで総じて広島との相性がいい。
こういうデータも見ていくと、開幕投手の最有力はやはり青柳になってくるんじゃないかな。最多勝のタイトルを取ったことで、相当自信を深めていると思うし、投手陣を引っ張っていく覚悟もできているだろう。もちろん今後のオープン戦での結果も関係してくるとは思うが。
開幕投手を伝えられるのは、投手の立場からすれば早ければ早いほどありがたい。そこに向けてしっかりと気持ちを入れて調整に入っていけるからだ。12球団で12人しかいない開幕投手に選ばれることは投手にとって名誉なことであり、緊張よりも「よし、やってやるぞ!」という気持ちの高ぶりも出てくる。
今年の阪神は、いつ本人に伝えられるのか、あるいは、すでに伝えられているのか。いずれにしても、矢野監督がどういう決断をするのか注目したい。
おー阪神は青柳さんが開幕投手有力か。
#阪神 #青柳晃洋「開幕投手をやりたい気持ちもすごくある」自身初の大役へ自己採点「100点」(日刊スポーツ)
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