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 チャンスの2年目になる。今季の春季キャンプで一軍キャンプのメンバー入りを果たしそうな井上広大は「まず開幕一軍に入って1試合でも多くゲームに出たい」と意気込む。

 未完の大器の触れ込みでプロ入りしてきた若虎に矢野監督も「若手は急に伸びてくるから、井上にもそういう期待をしている」と抜てきの意図を明かしている。

 2020年ドラフトは高校生中心の補強で、井上は西純に次ぐ2位で指名された。長打力のある右打者の育成はチームにとっての大きな課題でもあるのだ。

 1年目の井上は着実に経験を積んだ。ウエスタンリーグで69試合に出場し、開幕から全試合で「四番」に起用されたのだ。打率.226、9本塁打、36打点の成績を残し1年目を終えた。

 一軍にも呼ばれ甲子園の初出場となった10月16日ヤクルト戦(甲子園)では8回に代打で起用されて左適時二塁打。球団で高卒新人野手の甲子園での初打席初安打は史上初になった。

 勝負強さも発揮した井上は、宮崎フェニックス・リーグなども経て、いよいよ2年目の勝負を迎える。外国人も含めてライバルは多数だが、この先何が起こるか分からない。

 井上自身は「もっと四球を取れるようにしたい」とボールの見極めを課題にしてきた。そのためカウントによっての目付けを徹底して鍛えてきた。

 北川二軍打撃コーチ(今季から一軍打撃コーチ)も「プロは1球の甘い球を見逃すと負けてしまう世界。相手の失投を打っていかないといけない」とハッパを掛ける。

週刊ベースボール




井上広大のティー打撃エグすぎて草 https://t.co/y9Una0zwGZ


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