1


 「DeNA6ー1阪神」(9日、横浜スタジアム)

 勝負事は最後まで何が起きるか分からない。この日で首位・巨人と10ゲーム差に開いた。タイガースとしては、とにかく巨人にこちらを“意識”させなければならない。優勝の可能性を残す限り、そこに向かって戦っていくというのがプロだ。

 まず10月23~25日の巨人3連戦(東京ドーム)までに何とかゲーム差を「3」、もしくは「4」までに縮めておきたい。今、「10ゲーム」という数字を意識すると苦しくなる。差は少しずつ埋めていけばいい。

 試合で例えるなら、初回で相手に10点を取られても、1点ずつ返せば七回でスコアは7-10となる。差が縮んでいけば、自然と相手を“意識”させることができる。「何かが起きるかもしれない」と思わせながら、10月下旬の3連戦までに勝負できる位置に行くことが大事だろう。

 この日の試合に関しては、結果を見れば、阪神打線が奪った得点は初回の1点のみだった。ただ、DeNA先発・上茶谷が良かった。腕の振りが素晴らしく、ストレートも力強かった。阪神選手は、おのおの反省するところは反省しながら次戦に臨んでほしい。

 8日のDeNA戦では、7点リードから同点に追い付かれ引き分けとなった。このような試合で感じる疲労度は普段より濃いかもしれない。ただ雰囲気などの面で影響が出るということはない。今はそういうことを言っている状況ではないことを選手も分かっているはず。気持ちの部分で切り替えて試合に臨めていたように映った。

 タイガースは今季、残り52試合。一方、巨人は残り53試合で直接対決は11試合となる。既に第4コーナーを回ったところだ。後ろを振り返っているヒマはない。前だけを見て、戦っていかなければならない。




本日のデイリースポーツ3面は、本紙評論家・新井貴浩さんの評論「新井の目」を掲載しています。 新井さんらしい前向きかつ現実的な物言いには、彼の現役時代から、側で聞いていて〈勉強〉になりました。 #新井貴浩 #デイリースポーツ pic.twitter.com/ORlGr7HGaj



救世主がいればなぁ。 【新井貴浩氏の眼】阪神よあきらめるな 10月下旬G3連戦までに3、4ゲーム差へ/阪神タイガース/デイリースポーツ online  https://www.daily.co.jp/tigers/2020/09/10/0013680684.shtml  # @Daily_Onlineより


続きを読む