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 「阪神春季キャンプ」(6日、宜野座)

 午前中に行われた投内連係では大山悠輔内野手(27)、村上頌樹投手(23)らが送球ミスを連発した。中でも連続で悪送球を犯した村上には練習後、矢野監督が呼び寄せて指導するシーンもあった。練習を視察した元阪神監督でデイリースポーツ評論家の岡田彰布氏(64)は、ゲーム差なしの2位で優勝を逃した昨季を踏まえ「今日のような防げるミスはなくさなければならない」と警鐘を鳴らした。

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 メイングラウンドで行われた投内連係で送球ミスが目立った。投手では村上、石井、内野でも大山、小幡が悪送球した。投内連係や挟殺など、失点につながる確率が高い連係プレーのミスは絶対に減らさないといけない。

 阪神はチームの失策数が4年連続で12球団ワーストだが、数の問題だけではない。昨季はこの日のようなミスだけではなく、記録に表れないミスで余計な進塁を許し、致命傷となる得点を奪われて敗れた試合があった。

 まして、昨季はゲーム差なしの2位で優勝を逃した。同じことを繰り返さないためにも、今日のような防げるミスはなくさなければならない。

 また、今日は走者をつけておらず、併殺を狙って二塁から一塁へ送球する際、走路に入って送球をする選手もいた。シーズンではそんなに簡単に送球はさせてくれない。練習のための練習ではなく、試合を見据えた取り組みをしてもらいたい。

 今日は1、2軍の当落線上にいる選手のミスが多かった。首脳陣も見ている中で、もったいないプレーだった。私は現役時代にサブグラウンドでの個別練習でしっかり練習して、メイングラウンドでの連係プレーなどは絶対にミスをしないようにしていた。連係の練習はチームとしての確認作業や、選手個々のけん制のタイミング、バント処理のスピードなどを確認するために行うからだ。

 それぞれの技術面での課題は個別練習で克服し、全体練習は高いレベルで取り組めるようにしてもらいたい。

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