1


<ヤクルト4-2阪神>◇30日◇神宮

 日刊スポーツ評論家の鳥谷敬氏(41)が虎の守備改革を高評価した。古巣阪神は7連敗中だったヤクルトに敵地で敗れ、連勝が3でストップ。それでも鳥谷氏は「前向きな要素が詰まった敗戦」と表現。昨季まで5年連続で両リーグワースト失策数だった守備力の向上に太鼓判を押した。【聞き手=佐井陽介】

 4連勝を逃した阪神ですが、敗戦の中に前向きな要素が多く詰まっていたように感じます。特に守備面で随所に好プレーが見られ、今後に向けての期待感が募りました。

 まずは初回1死、遊撃木浪選手が二遊間を抜けそうなゴロをさばいたシーンです。ただ捕るだけで良しとせず、アウトにするために回転して一塁送球。結果的にヤクルト打者・山崎選手の足がわずかに速かったとはいえ、いっぱいいっぱいのプレーには才木投手も納得したことでしょう。

 次に6回1死、代打川端選手の二塁ベース後方へのゴロに対して、二塁中野選手が捕ってから一切の無駄なくジャンピングスローした場面です。ショートバウンド送球を一塁大山選手が捕球できず内野安打にはなりましたが、間一髪のタイミングまで持っていただけでもナイスプレーと言えます。

 さらに6回1死一塁、1番浜田選手の三遊間を抜いた当たりで一塁走者の並木選手が一気に三塁を狙った場面では、左翼ノイジー選手の冷静な判断力が光りました。二塁ベースを蹴った走者をしっかり目で確認した上で、タッチしやすいワンバウンド送球を選択。三塁タッチアウトを呼び込んだ送球は、決して偶然の産物には見えませんでした。

 内野手であれば、ただ捕るだけではなく、投げるために捕る。外野手であれば、丁寧かつ正確な送球を徹底する。岡田監督が昨秋のキャンプから意識づけしてきた守備改革が着々と実を結びつつある印象です。

 この日は5回に三塁佐藤輝選手の送球ミスが失点につながりはしましたが、それでも今季のチーム失策数はまだリーグで2番目に少ない9個。数字だけでなくプレーの質を見ていても、5年連続両リーグワースト失策数だった昨季までと比べて向上しているように映ります。この日のようなプレーを積み重ねていけば、守備から流れを引き寄せる展開も増えていくのではないでしょうか。(日刊スポーツ評論家)

https://news.yahoo.co.jp/articles/48e054db891b1cb6dca97bbbe072940f6a6b66e1


評論📝📝📝 【鳥谷敬】阪神は4連勝逃すも守備力改善に期待感 木浪聖也、中野拓夢、ノイジーが間一髪プレー  https://www.nikkansports.com/baseball/column/analyst/news/202304300001781.html?utm_source=twitter&utm_medium=social&utm_campaign=nikkansports_ogp 



@NikkanNaruohama 本当に守備力アップしてるよ!中野、木浪の二遊間はもちろんのこと、左翼手ノイジーの強肩はかつての新庄を彷彿とさせる。打撃が安定できれば強いチームになれる!


続きを読む