1


 リーグNo・1の救援防御率2・49を誇る虎のブルペンに“パワーアイテム”が存在した。今季から各投手がそろって着用するヘッドバンド。汗を吸収する実用性だけでなく、結束強化に一役買っている。

 ハマチ、マッスル、いわさだ、青いクマ…記者席から望遠鏡で眺めると「額」に選手の個性が浮かんでくる。リーグ1位の救援防御率2・49を誇るブルペンの結束を示す“パワーアイテム”がある。

 ファンもSNSで配信される写真などで目にしたこともあるかもしれない。今季は練習中に選手たちがおそろいのヘッドバンドを着用。しかも、それぞれに合わせ、さまざまなプリントが施され、ユーモアたっぷりだ。

 たとえば6年目の浜地は名前にちなんで出世魚の「ハマチ」。“筋肉マニア”で知られる石井はマッスルポーズがデカデカとプリントされているという具合だ。岩貞の場合は、ひらがなの「いわさだ」の周りに自身と後輩・斎藤の顔がちりばめられている。複数の投手に話を聞けば“仕掛け人”がいた。

 このヘッドバンドを製造しているのが、大阪市にある野球ユニホームオーダーファクトリーの「EUGENE(イウジン)社」。オリックス、日本ハムの選手や新庄ビッグボスもヘッドバンドやアームスリーブを愛用している。同社の関係者に4年目の斎藤の知人がいて、ブルペンのリーダー役を担う岩貞が「中継ぎみんなのヘッドバンドを作ろう」と音頭を取り、5月下旬から着用を始めた。

 各選手3パターンほど作り、デザインは斎藤が担当者に電話でイメージを伝達。斎藤も「デザインは大変でしたけど、みんな着けてくれているのでうれしい。夏なんでアイテムとしても最適かな」と表情を緩ませた。

 今季セットアッパーとして飛躍した湯浅にお気に入りのヘッドバンドを教えてもらった。好みの「紫」「青」「ピンク」色の模様をちりばめ、その中に「青い熊」のシルエットが隠れている。「隠れミッキー的に。“青いクマ作戦”と言ってて…」。プロ入り後、故障に苦しむ際にBC富山時代に監督だった伊藤智仁氏から「焦るな」「怒るな」「威張るな」「腐るな」「負けるな」の頭文字を取った“青いクマ作戦”で激励されたという。グラブにも刺しゅうする「青いクマ」を頭部にも潜ませた。

 着用は個人の自由だが、これまでも何度か「ヘッドバンドデー」を設けたとか。守護神の岩崎も「いいことですよね。私はあまりつけないですが…」とニヤリ。力を“束ねる”アイテムが鉄壁ブルペンの隠し味になっている。(遠藤 礼)




【あすのスポニチ】特別企画!ブルペン陣の結束を示す、あるパワーアイテムに迫りました☺️紙面も破格の扱いをしていただいてますので、ビジュアル的にもお楽しみいただけるかと思います☺️お楽しみに❗️❗️❗️ pic.twitter.com/6alvsfQYxp



最近はどのチームの選手もみんな普通にヘアバンドしてるよね。 私の中ではオリックスの小田さんがしてて「おだゆヘアバンドしてるー」って思ったイメージ。 次があだっちゃん。 平野さんも練習時によくしてたイメージ。  https://twitter.com/sponichi_endo/status/1549010309276647425 


続きを読む