阪神・岡田彰布監督(65)が11日、沖縄・宜野座キャンプの序盤で“岡田の考え”を徹底させる方針を示した。初実戦となる1、2軍合同の紅白戦を例年より遅らせる中、非公開となる“岡田のカーテン”でサインプレーなどチームの決め事を突き詰めていく。
球春の訪れた宜野座に早々と“岡田のカーテン”が引かれる。岡田監督は春季キャンプで“岡田の考え”を徹底的に浸透させる考えを明かした。初実戦となる紅白戦は2月11日の予定で、昨年より6日も遅い。「実戦までのね、サインプレーにしろ、いろんな細かいことを含めてやっていこうと思う。チームがこういう形で連係とか守備をやるっていうことをね」。その分、練習日を増やして細部を確認していく方針だ。
平田ヘッドコーチも「第1クールは選手たちの状態、コンディションを把握して、第2クールからはチームプレーの確認。秋季キャンプでやったような連係プレーを、バントシフトや重盗防止とかを含めてやっていかなければいけない。新しいシフトを取り入れる可能性もある」と指揮官の思いを代弁。さらに「相手チームのスコアラーの方たちの分析も進んでいる」として、宜野座ドームでの非公開練習にも言及した。
近年の非公開練習では、昨年は第3クールの2月13日にサインプレーの確認を行い、21年は最終クールの同26日、20年も最終クールの同25日だった。第1次岡田政権の08年では第4クールの同14日に内野手、捕手らが宜野座ドームで報道陣とOBをシャットアウトしていた。2月序盤で非公開に踏み切れば、同4日に室内練習場を閉め切った17年の金本政権下以来となる、異例の早さとなる。
岡田監督は守備重視の野球を掲げている。既に一塁・大山、三塁・佐藤輝の固定を明言。二遊間の強化を模索するなど、守備の連係は“岡田野球”の生命線となる。実戦機会を多少減らしてでも、なすべき事は明確だ。
就任間もない秋季キャンプでは、コーチ陣に練習メニューを一任するなど手探りではあったが、失策やミスの減少を課題に取り組んだ。春季キャンプでは「(監督と)コミュニケーションを常にとりながらやっていかないといけない」と平田ヘッドが語るように、指揮官が主体となってさらなる強化を進めていく。“アレ”に向けた練習漬けの日々が虎戦士を待ち構えている。
◆春季キャンプ、近年の主な非公開練習
17年2月4日 午後から室内練習場を閉め切りでサインプレー。投手と数人の野手が参加。
20年2月25日 野手陣が宜野座ドームでサインプレーの確認。
21年2月26日 宜野座ドームのシャッターが下ろされて実施。
22年2月13日 宜野座ドームでサインプレーの確認。
なお第1次岡田政権の08年は2月14日、第4クールに入り本番へ向けたメニューへ。内野手、捕手らが宜野座ドームにこもり報道陣&OBをシャットアウトしてサインプレーの確認が行われた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3c03a3bd69581ef128c6ac4304319326d569849c