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 「阪神3-9広島」(13日、京セラドーム大阪)

 プロ野球の後半戦がスタートし、阪神は大敗でいきなり首位陥落危機に立たされた。それでも5番に座った佐藤輝明内野手(22)が、最終回に2点二塁打を放つなど6度目の猛打賞をマーク。新人の最多三振記録は更新してしまったものの、再スタートで進化した姿を見せた怪物ルーキーが、16年ぶりVへ欠かせないことを証明した。

 122三振目を喫し、シーズンの新人最多三振記録を更新した。それでも佐藤輝は打席の中で明らかな進化を見せた。開幕から三振を恐れることなく、追い込まれても強振してきた怪物ルーキーがコンパクトなスイングを心掛けて3安打猛打賞。心地良い快音を京セラドームに響かせた。

 「自分の打撃としては、良い感じでヒットが出たと思います」

 ボールに合わせるように、バットを振り抜いた。8点を追う九回無死一、二塁。カウント2-2とされたが、フランスアが投じた外角低め150キロ直球を逆らわずに軽打した。パーンとはじき返された打球は左翼線に落ち、2者が生還。大敗を喫した中で、意地を見せた一打だ。

 この日は明らかに対応が違った。開幕以降、右足を大きく上げてタイミングを取るフォームで佐藤輝は本塁打を量産してきた。ただ、この日は右足の上げ幅が小さく、追い込まれてからはノーステップに近い打ち方で大瀬良らに応戦。追い込まれるまでは強振しながらも、2ストライク以降はミート重視でヒットゾーンに次々と打球を飛ばした。

 大山が11号ソロを放った直後の五回は、大瀬良の真ん中内寄りのカットボールを左中間フェンスに突き刺し、七回1死では右腕の外角チェンジアップをコンパクトに振り抜き、中前に落とした。この日の3安打はすべて追い込まれてから放ち「しっかり何とか食らいついてヒットが出ている。そこは良いこと」と自画自賛した。

 矢野監督も「コンパクトに振ってもホームランとなると思うし、それがここからの課題」と兆しを感じ取った様子。ただチームは投手陣が崩れ、後半戦スタートでいきなり首位陥落危機に立たされた。きょう広島に敗れ、巨人が中日に勝てば4月4日から守り抜いてきたトップの座を明け渡すことになる。

 投手陣の踏ん張りが利かず、打線も序盤に反撃できなかった内容を見れば今後に不安が募る。その重苦しい空気を振り払い、前半戦同様にチームを上昇気流へ乗せていくには、佐藤輝の奮闘が必要だ。




【ブレないデイリー】今日の一面 阪神・佐藤輝 陥落危機救ってくれ!三振記録更新も猛打賞 フェン直&2点適時打 記事はコチラ→ https://www.daily.co.jp/tigers/2021/08/14/0014590428.shtml  #タイガース #阪神 #阪神タイガース #ブレないデイリー pic.twitter.com/VRfC7t2OGN


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