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 「ヤクルト5-3阪神」(16日、神宮球場)

 まさかの展開だった。最も頼りになる男でもチームの連敗脱出はならなかった。自身9連勝中、今季ヤクルト戦は2戦連続完封していた阪神・青柳が崩れた。今季自己最短の4回、ワーストタイ4失点で降板。4安打に拙守も絡み、今季初めて責任投球回数を全うできず、わずか61球で交代を告げられた。

 「自分のエラーから失点してしまい、チームに申し訳ない。早いイニングで降板してしまったので、中継ぎ投手に負担をかけることになって申し訳ない」。エースはふがいない投球に、力なく反省の弁を並べた。

 初回は7球で三者凡退と文句なしの立ち上がりだった。暗転したのは二回だ。先頭の村上に四球を与えた後、宮本の投前へのバントを青柳が一塁へ悪送球。矢野政権ワーストを更新する10試合連続失策で無死一、二塁とされた。

 負の連鎖は止まらない。続く中村の一塁前へのバントをロドリゲスが三塁へ送球したが犠打野選。無安打で無死満塁のピンチを背負い、丸山和の遊ゴロ併殺崩れの間に1点先制され、長岡の右前適時打で2点目も許した。

 ミス絡みで失点を重ね、7連敗につながった。矢野監督は「同じような試合展開でやられているんで。何とかしないと、とみんなは思ってやってくれているんだろうけど、形にならないと」と苦々しい表情を浮かべた。

 延長十回2死まで完全投球だった大野雄と投げ合った5月6日・中日戦(バンテリン)以来となる今季2敗目を喫した。矢野監督はローテを守り続けてきた右腕の疲労を考慮しながらも「でも、ミスがもったいないよね」と改めて拙守からの失点を指摘。それでも12勝、防御率1・55、勝率・857はいずれも堂々の両リーグトップを維持。残り33試合での大逆襲に青柳の力は絶対に欠かせない。

 ◆10試合連続失策 10戦連続失策は矢野政権ワーストを更新。球団では11試合連続を記録した2000年6月以来、22年ぶり。




青柳さん2敗目か… 青柳さんでも連敗止まらんのキツいなぁ



青柳でも連敗とまらん


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