
さあ本拠地で首位浮上だ! 宿敵巨人に2連勝して波に乗る阪神が17日から広島3連戦に臨む。意気揚々の矢野燿大監督(50)は、昨季借金18を作り、今季も借金2の甲子園で巨人連倒の再現を厳命。6月の交流戦まで5カード15試合あるが、9試合を戦う甲子園を貯金量産ポイントに挙げた。首位巨人に1ゲーム差に迫る2位集団を抜け出し、最短18日の奪首を狙う。
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セ界の頂がハッキリと見えた。日本のエース菅野を打ち込んで宿敵巨人に2連勝を飾った猛虎が、4連勝と地力を発揮しつつある王者広島を迎え撃つ。首位に躍り出る可能性がある本拠地3連戦。矢野監督は甲子園での戦いぶりが、勢いを加速させるためには重要だと説く。
「東京ドームでもいい試合できたのはうれしいけど、やっぱり甲子園でいい試合したい。その思いは毎回持って戦っている。昨日みたいな試合ができるようにしたい」
本拠地での勝敗はシーズンの浮沈につながる。昨季は甲子園で21勝39敗2分と負け数、借金ともに球団ワーストを更新。まさかの鬼門となり、最下位に沈む要因にもなった。今季もチームはここまで21勝18敗2分けと貯金3だが、甲子園では8勝10敗。何とかここで負の流れを断ち切りたい。
同率2位で並ぶ広島3連戦には西、メッセンジャー、秋山を投入する。対する広島は床田、ジョンソンの左腕2人に、アドゥワが先発マウンドに上がる見込み。最短18日に首位浮上の可能性があるが、そのためには巨人をのみ込んだような、いけいけドンドンの試合展開に持ち込みたい。
「状態のいい広島の投手が来る感じみたいやから、こっちも状態上がったところで、また勢いに乗れる試合が見せられるように頑張っていきたい。うちらしい野球は、見えかけてきているところに入ってきている。失うものは何もない。思い切って前向いて、戦っていくだけ。そういう姿を甲子園で見せたい」
交流戦まで残り5カード15試合。うち甲子園で9試合を戦う。指揮官は交流戦突入を視野に「(貯金は)1個でも2個でも増やしたい。全部勝ちたいし、全部貯金したいけど、相手もいることなのでね」と話した。貯金量産のカギは甲子園での戦いにある。甲子園で勝利を重ねれば、ペナントの行方を左右しかねない交流戦にいい状態で臨める。「鬼門」を「喜門」に変えて進撃奪首だ。【桝井聡】
▼阪神が首位に立つ条件は、17日からの広島戦に○○または○△で巨人が中日戦に●●の場合か、阪神が○○で巨人が●△の場合。いずれも同率で並んでいるヤクルトの結果が阪神以下であることが前提となる。
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