「阪神タイガース７－２広島東洋カープ」（２８日、甲子園球場）

　阪神がドラフト１位・森下翔太外野手（２２）の４安打３打点の活躍などで首位攻防初戦を制し、一夜で首位に返り咲いた。広島の連勝は１０でストップした。

　初回、先頭の近本が右前打で出塁。近本は１死から森下の初球に二盗を成功させ、好機を拡大する。森下は２球で追い込まれたが、３球目のスライダーを中前にはじき返して、近本が先制のホームを踏んだ。森下は７試合連続安打と２試合連続打点。今季３試合に登板し、防御率０・００だった野村から幸先よく得点を奪った。

　先発の村上は三回に２死二塁から小園に適時三塁打を浴び、続く野間にも左前に運ばれて逆転を許した。

　直後の三回には幸運が阪神に味方した。近本の遊ゴロがイレギュラーバウンドによる失策を誘い、中野の四球で１死一、二塁となる。森下の右前打を右翼・野間が後逸すると、２者が生還。森下に打点は付かなかったが、貴重な一打で逆転を呼び込んだ。

　六回には佐藤輝と木浪が四球を選ぶと、村上が左前打でつなぎ、２死満塁とする。近本の押し出し四球で１点を追加し、続く中野が左前適時打で１点を加えた。２死満塁の絶好機が続き、打席にはプロ初の３安打を記録した森下が入った。カウント３－２からの７球目、戸根のカーブを捉えると、強烈な当たりが一塁・松山のグラブをはじき、右前へ抜ける２点適時打となった。阪神新人の１試合４安打は１９年の近本以来。

　先発の村上は７回２失点の好投。打っても２安打と活躍し、６月２９日・中日戦以来の７勝目を挙げた。

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