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阪神のドラフト1位・森木大智投手(18)=高知高=が11日、甲子園室内練習場で新人合同自主トレ第1クール最終日のメニューを消化した。同高出身で年末年始に一緒に自主トレを行った栄枝裕貴捕手(23)はブルペンでの投球時に体験した〝魔球〟の存在を証言。ドライチ右腕が高校時代には多投しなかった変化球を磨き、頼れる武器にする。


ドライチ右腕の〝魔球〟の軌道を、同じ高知高出身の先輩は目撃していた。森木が新人合同自主トレの第1クールを終了。悪天候のため甲子園室内でメニューをこなし、収穫を口にした。

「充実した3日間を過ごせた。いろいろレクチャーも受けたので、それを自分なりに生かしていけるようにやっていきたい。すごくいい状態で第1クールを終えられた」

この日はキャッチボールや、器具を使用した腹筋などで汗を流した。同じころ、今季大卒2年目の栄枝は鳴尾浜でウエートトレなどを消化。年末年始に背番号「20」と高知高で自主トレを行い、球を受けた際に発見した〝魔球〟を明かした。

「特に良かったと思うのはカーブとツーシーム。(ツーシームは)打者の手元でクッと曲がる感じ。高校時代は試合であまり投げてなかったらしい。これ投げてたら、めちゃめちゃ抑えられてたんちゃう? って」

同じ右投げでツーシームの使い手といえば、広島や米大リーグ・ヤンキースなどで活躍し、日米通算203勝を挙げた黒田博樹氏(46)が有名。打者の手元で小さく曲がるボールで、メジャーの強打者を翻弄した。森木は最速154キロ、手元で伸びるストレートが売り。しかし、これまで多投せずにいた変化球だけに、磨けば強力な武器になる。栄枝も「右打者の懐に食い込む感じ。キレもいい。怖がらず右打者の内(角)に投げられたら、どんどん打ち取れる」と大絶賛した。

高卒ルーキーの森木は高知・安芸での2軍キャンプスタートが決定的だが、今季中の1軍初勝利を目標に掲げている。「(同期と)声を掛け合いながら仲良くなれている。でも、ライバルでもあるので絶対、負けたくない気持ちはあります」。18歳の〝魔球〟が巨人の岡本和、ヤクルトの山田ら右の強打者を苦しめる日も、そう遠くないはずだ。(新里公章)

★ツーシームとは

直球と同程度のスピードで、投手の利き腕側に小さく曲がる変化球。回転時に2本の縫い目(シーム)が見えることから、この名前がついた。

■森木 大智(もりき・だいち)

2003(平成15)年4月17日生まれ、18歳。高知県出身。蓮池小3で高岡第二イーグルスで軟式野球を始める。高知中では3年春夏に全国V。中3夏の四国大会決勝で150キロを計測。高知高では1年春からベンチ入り。1年夏からエースも甲子園出場はなし。22年D1位で阪神入団。最速154キロ、高校通算13発。184センチ、90キロ。右投げ右打ち。年俸1200万円。背番号「20」

■栄枝 裕貴(さかえだ・ゆうき)

1998(平成10)年5月16日生まれ、23歳。高知市出身。朝倉小1年で野球を始め、高知中では軟式。高知高1年秋から正捕手。甲子園出場なし。立命大では1年秋からベンチ入りし、4年時に正捕手。2021年D4位で阪神入団。昨季は2軍で47試合に出場し、打率・257、1本塁打、18打点。180センチ、81キロ。右投げ右打ち。年俸800万円。背番号「39」

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