「巨人-阪神」(23日、東京ドーム)
阪神がジェフリー・マルテ内野手が五回、松原の打球を弾き、この日4つ目の失策。セ・リーグ一塁手の1試合4失策は史上初。二回には1イニング3失策を犯し、こちらもセ・リーグ一塁手では史上初。ダブルで不名誉な記録の樹立となっあ。
阪神は二回、巨人に3点を先制された。同一野手が1イニングに3失策を犯す珍事。連敗なら優勝が完全に消滅するカード。今季、何度も泣かされている守備のミスから、巨人にリードを許す展開となった。
この回、1死から先発の西勇が丸に、バックスクリーンに先制アーチを運ばれた。続く若林には左翼線を襲う二塁打。さらに田中俊との対戦だった。一塁前に強い打球が飛んだ。体で止めにいったマルテだが、バウンドが合わず大きくはじいた。捕球後、一塁カバーに入った西勇に背面トスを試みたが、これが大きくそれて若林のホーム生還を許した。
これでチーム失策は両リーグワーストの77。首位巨人は35で、倍以上の開きが成績にもつながっている。
その後、西勇は大城にも右前打を浴び、1死一、三塁のピンチ。ここで投手今村が一塁にセーフティスクイズを試みた。焦ったマルテが捕球ミスし、犠打失策で3点目を失った。
さらに五回、先頭の吉川尚に中前打を浴びると、すかさず二盗を決められる。捕手・梅野の送球が悪送球となって、この試合チームとして今季最多を更新する4つ目の失策。さらに続く松原の打球をマルテが弾き、5つ目の失策を記録した。