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 先発調整が決まった阪神・及川雅貴投手(20)が20日、ローテ奪取に意欲を燃やした。前半戦終盤に勝ちパターンを任されるまでに飛躍を遂げた高卒2年目左腕。現状、後半戦の先発ローテ入りが確定している左腕は伊藤将のみで、五輪中断期間に実施されるエキシビションマッチで結果を残す。

 新たなチャンスを前に、燃えないわけがない。アルカンタラの配置転換もあり、先発ローテ入りの可能性が生まれた及川。前半戦はリリーフで奮闘してきたが、「チームに求められた役割を果たそうと思っていますけど、先発はしたいとは思っていた」と本音を隠さず「チャンスをしっかりつかみ取れるようにやっていきたい」と力を込めた。

 1軍で貴重な経験を積み、成長できた実感がある。ここまで15試合に登板し、2勝1敗、2ホールド、防御率1・56。「先発と違っていつ投げるか分からない状態で大事な場面で上がったり、たくさんいろんな経験ができました」と振り返る。

 ただ先発転向は岩貞の復調などブルペン陣の状況にも左右されそうだが、本人は本気だ。後半戦の先発ローテが確定するメンバーで、左腕は伊藤将のみ。後半戦は6連戦が続くことから、左がもう一枚加わることでバランスも良くなる。

 この日は甲子園で行われた1軍練習に参加し、投内連係やバント練習に励んだ。1枠を巡る争いでは二保、藤浪、西純らライバルは多い。「ストレートを軸に、スライダーなどで三振を狙いに行くスタイルを目指しているところ」と及川。持ち味をアピールして、6番手のイスをゲットする。



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