阪神・伊藤将司投手(25)が25日、鳴尾浜で取材に応じ、3月25日・ヤクルト戦(京セラD)での開幕投手に名乗りを上げた。矢野監督が候補に挙げたことを意気に感じての“立候補”。2年目での抜てきとなれば、球団では日本一となった1985年の池田親興以来37年ぶりだ。沖縄合同自主トレで教えを請うたオリックス・能見も阪神時代に担った大役を目指す。
柔和な笑顔で取材に応じていた伊藤将は、矢野監督が開幕投手の候補に挙げたことを伝え聞くと表情が一変した。「本当に開幕投手になれるように、しっかりキャンプでアピールできるようにやっていきたい」。2年目の若き左腕。虎の大役を本気で狙っている。
現時点の本命は昨季13勝で最多勝に輝いた青柳だ。だが、伊藤将も昨季は新人ながら10勝を挙げ、1年間ローテを守った。その実力を評価しているからこそ、指揮官は青柳、西勇、秋山とともに大役候補に選出した。
2年目での抜てきとなれば、球団では1985年・池田親興以来。チームは同年、日本一に輝いている。また、54年は小山正明(本紙評論家)、60年は村山実が2年目で開幕投手を務めた。球史に名を刻んだ名投手のように、伊藤将も将来は大黒柱を目指している。大役を勝ち取り、ステップアップを狙う。
「やっぱり(開幕投手は)チームの中で頼られる投手だと思う。開幕に投げられたら光栄ですし、そこを目指して先発をやっているので、実現できるように頑張ります」
1月中旬からは2週間、オリックス・能見らと沖縄で合同自主トレを行った。阪神で3度開幕投手を担った先輩と「開幕の話をした」と“心得”も教わったという。
技術面ではフォークのコツを教わった。「空振りを取れる決め球」の習得を目指す左腕。元々、同球種は持ち球だったが、能見から「真っすぐより腕を振る感じでたたきつけるように」と助言を受け、意識も劇的に変化。「たたく感覚は今までなかった」と新たな気づきを得た。
開幕投手から初の規定投球回達成も狙う。昨年は140回1/3。わずか2回2/3足りなかった。6年連続規定投球回を達成した能見からは長く投げる秘けつも伝授されており、「イニングを長く投げることを意識したい」とローテ投手としてレベルアップを目指す。
今季の開幕戦で対戦するのは昨年の覇者・ヤクルト。伊藤将がセ・リーグで唯一白星を挙げられなかった相手だ。鳴尾浜では軽快な動きを見せており、調整は順調。「3・25」に向け、宜野座キャンプから万全の仕上がりを披露する。
“師匠”の教えを胸に、投げ続けていきます。
阪神・伊藤将が開幕名乗り プロ2年目は85年・池田親興以来 “能見の教え”胸に「そこを目指して」― スポニチ Sponichi Annex 野球 https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2022/01/26/kiji/20220126s00001173063000c.html …
阪神・伊藤将 開幕投手狙う 日本一の85年以来、入団2年目大役へ本気
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