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 来日2年目を迎えた阪神のメル・ロハス・ジュニア外野手(31)が覚醒の予感を漂わせた。宜野座キャンプ第1クール2日目も連日のランチ特打に登場して6本の柵越えを放つなど快音を連発。藤井康雄1、2軍巡回打撃コーチ(59)からは「4スタンス理論」を初めて学ぶなど、昨春はコロナ下で参加できなかったキャンプで開幕への準備に精力的だった。

 初めて踏みしめる沖縄の地が、覚醒のスタート地点になる。ロハスのバットから響く快音。マルテと登場したランチ特打では左右両打席で計46スイングし6本の柵越えと数多くのライナー性の打球を披露した。

 「ベースランニングや守備練習はここでやるのと、米国でやるのは全然違う。春キャンプに来て準備するのは大きな意味がある。(今は)左中間、右中間にしっかりライナー性で強い当たりを打つことに取り組んでる」

 昨年はコロナ下で来日が4月までずれ込んだため、キャンプを経ずチームに合流した。球場を使った屋外でのフリー打撃など、米国での限られた環境でのトレーニングを思えば格段の差がある。

 さらに充実度の高さがうかがえた場面もあった。特打後に自ら藤井康1、2軍巡回打撃コーチのもとに歩み寄って意見交換。手や腕の動かし方について助言をもらい“初遭遇”の4スタンス理論ではイチローらと同じ「A1」タイプだと認定を受けた。

 「昨日アドバイスをいただいて、話をしたいと思って相談させてもらった。スゴく理にかなっていて、共通認識にするために。(手や腕の)アドバイスを取り入れてやってみようかなと」

 調整ではなく、進化を目指す姿勢には昨季の悔しさもにじむ。韓国で2冠の実績を引っ提げて加入も60試合で打率・217、8本塁打、21打点。ベストコンディションで臨む今季への期待は高く、矢野監督も「打つことが一番求められる選手。今年やってもらわないと困る」と主軸としての爆発を願った。

 来日前には米国で巨人に加入するポランコとも自主トレ。「仲が良い。ただ、あんまり教えすぎないようにはした。いいプレーされても困るので」。虎戦士としての心得もバッチリだ。(遠藤 礼)

 ▽昨季のロハス・ジュニア 新型コロナ感染拡大に伴う政府の入国制限のため、春季キャンプ期間は米国でトレーニング。開幕後の4月4日に来日し、隔離期間を経て同21日の2軍戦で実戦初出場した。5月8日の1軍初出場から球団新外国人最長となる21打席連続無安打の不振で、前半戦だけで2度の降格。後半戦はチーム2位の7本塁打と盛り返したが、シーズン通算では打率.217、8本塁打、21打点に終わった。




【書きました】2年目覚醒の予感 阪神・ロハス 初めて学んだ「4スタンス理論」でイチローと同じ「A1」タイプ― スポニチ Sponichi Annex 野球  https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2022/02/03/kiji/20220203s00001173128000c.html 





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