阪神佐藤輝明内野手(25)が「2番」で輝いた。第2打席は四球を選び、第3打席はやや差し込まれながらも、中前に力強いライナーではじき返した。1球1球、安芸の観客が息をのむ様子が伝わってきた。四球にはため息が漏れ、ヒットには大拍手。「勝ちたかったですね。詰まりながら持っていったので、次はもっといい打球を打ちたいです」と振り返った。「2番」は22年4月に6試合経験して以来。感想は「まだ分からない」と苦笑いしたが、藤川監督が2番に強打者を置くメジャー型を採用する可能性は十分ある。新任の小谷野打撃チーフコーチはオリックスで中嶋前監督が多彩な打線を組む過程を見てきた。「柔軟な組み替えはもちろんありだと思う。僕はちょっと前まで(組み替えの)すごさを学ばせてもらっていた。参考になるところは伝えていかないと、と思っている」と前向きにとらえた。佐藤輝は今キャンプ、右足を上げずにステップする打法にも挑戦中。「体重移動ができれば足を上げなくてもいい。また練習や実戦の中で考えながら。練習では分からないこともあるので」。
https://news.yahoo.co.jp/articles/297cfdf8e16847e00861f59200c39e7f99275f7e
2番
阪神・梅野、新背番号『2』初披露「最高の成績が残せるように頑張りたい」
-
- カテゴリ:
- 梅野隆太郎
阪神・金本監督、高山と横田のミックスが理想…冷静沈着な22歳とガムシャラな20歳
-
- カテゴリ:
- 金本知憲
阪神・金本知憲監督(47)が28日、開幕2カード目・ヤクルト戦の舞台、神宮球場で野手のナイター練習に参加した。フレッシュな新1、2番コンビに言及し、高山俊外野手(22)と横田慎太郎外野手(20)には、互いの長所を「見習ってほしい」と要求。対照的な2選手がミックスされれば、コンビの魅力は倍増するはずだ。
金本監督は「新1、2番」にリクエストがある。カクテル光線まばゆい神宮球場で練習に励む2人を眺めながら、「互いにもう少し中和してくれたらいいのに…」と言った。開幕して3試合。高山と横田には確かに対照的な雰囲気が漂っている。冷静沈着な22歳とガムシャラな20歳。フレッシュなユニットに、互いのストロングポイントを学び合いなさいと、指揮官は言うのだ。
「あの2人は面白いよね。高山はちょっと若年寄みたいだけどな…。外野手はなかなか泥にまみれないんだけど、プレーはもっと泥んこになってやっていかないとね。走塁にも興味を持ってね。泥くさく、汗臭く。横田は高山を見習ってほしいし、高山は横田を見習ってほしい」
両チルドレンが躍動すれば、船出したてのチームは活気づく。中でもやはり横田を放っておけないのか…。初勝利を挙げた日に「早くどうでもいい場面でやらかしてほしい。大事な場面だけは本当に勘弁して」と笑っていたが、確かな成長も感じ取っている。
「進歩はしているんだよ。状況判断は米粒一つくらいはできるようになってきた。君たちも何をやらかすか分からない部下がいたら怖いだろ?会社で問題になるからさ。でも、それを少し楽しみにしている…俺もコーチも。一番焦っているのは中村豊コーチ。顔をひきつらせて、すみません!と謝りにくる(笑)。でも、やらかすことも計算に入っているから。その上でのイケイケだからね」
既にベテランの風情が漂う高山には「落ち着きすぎても、若さがなくなってくるでしょ」。足して2で割ったくらいがちょうどいい?「そうそう。2人でいい競争すればいいんじゃないかな」。つまり…金本監督が求める理想は高山俊と横田慎太郎を中和させて“高田俊太郎”といったところか…。
外野守備を担当する中村コーチは「2人ともポジションを与えられたわけじゃない。自分たちで奪い取ったんだから、思いきってやってほしい」と話した。指揮官が粋なハードルを設定するのは、類いまれなポテンシャルが備わっているからこそ。互いの魅力がミックスされれば、1、2番の形容に「最強」がつく日も近い。
http://www.daily.co.jp/tigers/2016/03/29/0008937322.shtml