<中日1-5阪神>◇27日◇バンテリンドーム
2年ぶり「2番近本」の苦肉策が奏功し、ついに先発左腕地獄から脱出だ。
初回、先発小笠原から1番中野が三塁内野安打で出塁。続く近本光司外野手(27)が内角チェンジアップをさばいて中前に運び、無死一、三塁の好機をつくった。そして好調の3番ロハスが初球、内角145キロを左前にはじき返し、わずか11球、電光石火の3連打で先制点ゲットだ。作戦が決まった矢野燿大監督(53)は「立ち上がりはどの投手もまだリズムに乗る前というところ。初回にいけたのは大きかった」とうなずいた。
相手が先発左腕の試合で10連敗。小笠原にも前回13日の対戦で7回を0封された。そこで本来3番の近本を20年8月6日の巨人戦(東京ドーム)以来、約2年ぶりに2番起用する策に打って出た。2番は島田が定着しつつあったが直近4試合は1安打。前日26日は大野雄を得意としていた糸原を起用したが不発に終わり、適任を模索する形で背番号5に白羽の矢が立った。
近本は対右腕の打率は3割1分3厘で、左投手でも同2割6分7厘とさほど苦にしていない。矢野監督は「(投手の)左、右で本当は変わらない方がいいとは思うんだけど」と前置きした上で、2番起用の説明を続けた。「調子やいろんなことを考えていけば、そういうこともやっていかないと。いつも同じではなかなか点を取りにくいので」。
初回は大山と山本にもタイムリー内野安打が出て一気に3点を奪い、試合を優位に進めた。指揮官は「(佐藤)輝が三振した後の(大山)悠輔のタイムリーの2点目は大きかった。3点目はラッキーな形やったけど、こっちの流れをつくれるような初回の攻撃ができたんで」と納得の表情。この3点がモノを言い、相手の左腕先発試合で11連敗を阻止した。
ただ、2回以降は、8回に根尾の押し出し四死球でもらった2点だけ。矢野監督は「中盤にもう1点でもどこかで取らないと。(藤浪)晋太郎が踏ん張ってくれたけど、あそこまで投げさせてしまったのはもちろん反省としてはある」と野手陣の奮起を促した。“左腕アレルギー”の悪い流れは断ったが、まだまだ課題は残っている。【古財稜明】
▽阪神井上ヘッドコーチ(近本の2番と右翼大山、一塁の陽川の起用について)「ロハスをどこで出すかという時、結局ロハスを2番に入れるより、流動的に動ける近本を入れた。悠輔の方が(陽川より)肩が強い。ライトの肩が弱いと、一、三塁を完全につくられてしまう。陽川もめちゃめちゃ弱いわけではないけど、比べたときにね。悠輔は内野手出身で、捕ってからが速いのでね」
○…先発した前日26日の中日戦で右中指の爪を負傷し、3回で降板した西勇が元気な姿をみせた。バンテリンドームで、試合前練習に参加。右中指にテーピングを巻きながら、全体のウオームアップを実施。キャッチボールは行わなかったが、1球だけ力強くボールを投げる場面もあった。次回先発見込みの30日広島戦(甲子園)の登板に向け、問題はなさそうだ。
○…コロナ陽性判定から再起を期す糸井が状態を上げてきた。新潟での2軍交流戦の巨人戦に「1番DH」で出場。3回に栄枝、高寺が連続安打を放った無死一、三塁の第2打席。先発右腕堀田の変化球を捉えて右前に運んだ。ヒットは1本だったがこれが先制決勝打となり、4打席フル出場した。無症状で9日に抹消され、隔離期間を経て2軍で調整。23日の2軍オリックス戦で復帰し、同24日にはマルチ安打を放つなど、4試合に出場して実戦感覚を研ぎ澄ましている。
○…右足のコンディション不良で2軍調整中のマルテが、本塁打を含む2安打、3打点の大暴れで1軍再昇格を猛アピールした。2軍交流戦の巨人戦に「3番一塁」で出場。1点を先制した3回、なお1死二、三塁で堀田の直球を捉えて左越えの2点二塁打。8回には左腕戸根の変化球を完璧に捉え、左越えに4号ソロを放った。7月14日に抹消されたが状態を整え、8月は5試合で14打数6安打、2本塁打、6打点。3試合連続打点と絶好調だ。
いや、組み替えは良いけどなんで大山ライト陽川ファーストなん?普通に逆ちゃう?
阪神が打線組み替え 先発左腕に10連敗中 2番近本3番ロハス、大山は右翼 #阪神タイガース http://hanshintigers1.blog.jp/archives/38171372.html …
【阪神】
快勝! 近本2番スタメンが
ズバリ! 初回5安打集中で
3点先制
藤浪7回1失点で 連勝2勝目
負ければ巨人と同率の可能性を回避
(TBS NEWS DIG Powered by JNN) https://news.yahoo.co.jp/articles/c395ca61960dda499b7272d7562132963f732822 …