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 「巨人5-4阪神」(23日、東京ドーム)

 阪神が終盤に猛追を見せたが、一歩及ばず巨人に敗れた。連敗なら24日にも、優勝の可能性が完全消滅する。11年ぶりのチーム5失策が敗因。マルテが一塁手として、プロ野球史上初の1試合4失策。また、一塁手としてリーグ初の1イニングに3失策と、ダブルで不名誉な記録を樹立するなど足を引っ張った。

 二回、3点を先制された。この回、1死から先発の西勇が丸に、バックスクリーンに先制アーチを運ばれた。続く若林に左翼線を襲う二塁打を浴び、さらに田中俊との対戦だった。一塁前に強い打球が飛んだ。体で止めにいったマルテだが、バウンドが合わず大きくはじいて1失策。ボールを拾って一塁カバーに入った西勇に背面トスを試みたが、これが大きくそれて若林のホーム生還を許す2つ目の失策となった。

 さらに西勇は大城にも右前打を浴び、1死一、三塁のピンチ。ここで投手今村が一塁にセーフティスクイズを試みた。この打球に焦ったマルテが捕球ミス。犠打失策となり、痛恨の3点目を失った。

 さらに五回、先頭の吉川尚に中前打を浴びると、すかさず二盗を決められる。捕手・梅野の二塁送球が悪送球となって、チームとして今季最多を更新する1試合4失策。さらに続く松原の打球をマルテがはじき、自身4つめ、チーム5つ目の失策を記録した。

 西勇は今季最短となる5回を投げて7安打5失点。自責2で5敗目(10勝)を喫した。また、巨人戦では今季初黒星となった。

 これで今季のチーム失策は79。チーム1試合5失策は2009年7月7日・広島戦(新潟)以来、11年ぶりの屈辱となった。首位巨人の失策数は両リーグ最少の35で、倍以上の開きが成績にもつながっている。

 一方、打線は巨人の先発・今村の前に苦戦。四回、マルテが左翼越えに4号ソロ。八回に原口の2点二塁打で追い上げたが続く1死二塁で近本、糸原が凡退した。

 九回はデラロサの前に1死一、二塁の好機を作り、中谷の適時打で1点差。デラロサを引きずり降ろした。4番手田口に対して打席には糸井。暴投で二、三塁としたが糸井は三振。代打植田は中飛に倒れた。

 再び5割に戻り、首位巨人との今季対戦成績は6勝15敗。24日も負ければ優勝の可能性が完全消滅し、2005年以来15年連続のV逸が決まる。既に15年ぶりの優勝は厳しくなっているが、巨人相手にチームとして意地を見せたい。




巨人5 - 4阪神 [負]西勇10勝5敗0S [ホームラン]マルテ ソロ4号  http://score.hanshintigers.jp/game/score/table/table20201023.html  pic.twitter.com/cik1d6Dfe0



@TigersDreamlink ボーア「阪神サン、ワタシガ必要デスネ!」 pic.twitter.com/3yKsMDBe8h


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