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<阪神10-7ヤクルト>◇18日◇甲子園

首位阪神がともに今季最多の16安打10得点でヤクルトとの乱打戦を制し、5年ぶりの7連勝を飾った。復調気配の4番大山悠輔内野手(26)が先制犠飛、中押し2点打で打線を先導した。先制すれば開幕から15連勝、大山が打点を挙げれば引き分けを挟んで昨年から18連勝と「不敗神話」を守り、貯金11は矢野政権最多。虎の勢いが止まらない。20日から2位巨人と東京ドームでぶつかる。

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代名詞となりつつあるフルスイングではなかった。大山はフルカウントからの8球目、ヤクルト小川の外角低め145キロ直球を逆らわずにミートした。

「3連打で回してくれた。自分もヒットを打ちたかったですけど…」。1回、1番近本から3安打で無死満塁。押せ押せムードでも冷静にエゴを排除した。右犠飛で先制。派手さはなくとも確実に1点をもぎ取り、初回から「不敗神話」続編を予感させた。

2点リードで迎えた3回無死満塁では初球の内角145キロを押し返し、詰まりながらも右前に2点適時打。この回一挙6安打5得点を呼び込み、「打点を挙げることが自分の仕事」と充実感を漂わせた。

昨季はともに自己最多の28本塁打、85打点でタイトルを争った。今季は不動の「4番三塁」を任されるが慢心はない。

腰背部の張りで別メニュー調整していた2月下旬、外野に加えて三塁も守り始めたドラフト1位佐藤輝の実力を認めた上で、ポツリと本音もこぼした。

「テルの開幕サード、あるかもしれないですね」

それでも強力ライバルの台頭を大歓迎した。率先して一塁も練習した。そこにはブレない覚悟があった。

「正直、4番というのはどうでもいい気持ちがある。勝てれば何でもいい」

この日は3打点。5年ぶりの7連勝、矢野政権最多貯金11が何よりうれしい。

「投手が打たれたら野手がカバーする。野手が打てなければ投手がカバーする。本当にいいチームになっているなと感じる」

これで先制すれば開幕から15連勝、大山が打点を挙げれば昨年から引き分けを挟んで18連勝。矢野監督も「チカ(近本)が出てユウスケ(大山)がかえすのがうちのパターン」と納得顔だ。

明日20日からは東京ドームで2位巨人と直接対決する。「ちょっとした油断で流れも変わってしまう。油断せずに1試合1試合全員で一丸となって戦うだけ」。主将大山の言葉通り、虎は地に足をつけて王者に挑む。【佐井陽介】




阪神、不敗神話がインフレしすぎててすごい pic.twitter.com/EYGogOayuv



@B4U37 不敗神話はなんぼあってもいいですらね(笑)



今年の阪神の最大の不敗神話 ・ガンケルが投げると四連勝


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