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 (セ・リーグ、阪神9-1中日、23回戦、阪神13勝10敗、28日、甲子園)阪神・藤浪が先発復帰へ、まずまずの投球をみせた。約1カ月半ぶりの先発マウンド。立ち上がりは制球に苦しんだ。一回2死満塁。福田にカウント3-1から投じた外角低めをボールと判定されて、押し出し四球となった瞬間、両手を挙げて不服そうな表情をみせた。

 「久しぶりの長いイニングで、初回はバタバタしてしまいましたが、その後は粘ることができたかなと思います」

 その言葉通り、二回以降は安定。4回76球を投げて2安打1失点(自責0)、6奪三振。“先発”の役目は果たした。

 この日は救援陣の継投でつなぐ「ブルペンデー」。先発に指名されたのは藤浪だった。9月13日の広島戦(甲子園)で四回途中5失点降板して以来。「ペース配分などは意識せず、1人1人抑えていくことに集中したい」と話していた。

 一回1死後、京田に一塁線を破られると、阿部の遊ゴロを木浪が一塁に悪送球(記録は失策)。さらにビシエドの投手強襲安打で満塁のピンチを背負った。高橋を二直に打ち取ったが、福田に押し出し四球。それでも、ここから踏ん張った。

 先発で結果を出せず、2軍で調整中だった9月下旬にチーム内にコロナ禍が広がった。その影響で1軍に緊急昇格し、救援で13試合に登板して防御率2・35。先発8試合では同5・87だったが、中継ぎで1軍には欠かせない戦力となり、10月19日のヤクルト戦(甲子園)では球団最速となる162キロをマーク。8戦連続無失点中だった。

 圧巻は1-1と同点に追いついた直後の三回。阿部を154キロで見逃し三振、ビシエドも154キロで遊ゴロに打ち取ると、高橋は155キロで空振り三振。竜の主軸を緩急をつけて追い込むと、ウイニングショットは自慢の直球だった。

 「次回は先発か中継ぎかわからないですが、どちらであっても次回につながる投球ができたかなと思います」

 五回からはベンチで2番手以降に声援。藤浪の力投に岩貞、エドワーズ、桑原、岩崎、谷川が続いた。最後の1人は藤川が抑えて、虎党も大満足の快勝劇となった。(三木建次)




藤浪、初回はバタバタしたがこの内容ならちゃんと調整すれば巨人戦以外なら先発いけるね。



初回、藤浪くんが失点したのかぁ、と思ったけど、バタバタした割には、よく1点に抑えたなぁ。ストライクでもいいくらいのボールだし。


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