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 阪神のドラフト1位・森木大智投手(18=高知)が、本拠地・甲子園で登板する際の登場曲を6人組バンド「UVERworld」の「EN(エン)」に決めたことが9日、分かった。

 「アバランチというドラマが好きで、いい曲だなって思って」

 同曲は、昨年の10月18日からフジテレビ系列で放送された綾野剛主演のドラマ主題歌として使用された。同番組のエンディングで流れるストレートな歌詞に「カッコいいな」と“一目ぼれ”。入団当初から志を高く掲げる剛腕は、何より歌詞が胸に響いたという。サビ部分の和訳には「唯一無二の存在になるだろう 俺たちはそこにあるものを見たいんだ 俺は行く おまえは行くか?」との歌詞もある。新しい世界をつくり出し、新たな景色を見たいと願う気持ち、そして上昇曲線を描いて活躍する自身のイメージを重ね合わせていた。

 最速154キロ右腕にとっては、まさにピッタリの応援歌ともいえる。寅(とら)年の今季。見据える先は聖地で、お気に入りのバックミュージックを背に待望の勝利を手にすることだ。

 8日には今キャンプ2度目のブルペン入りで早くも150キロを計測した。いまだ調整段階ながら大器ぶりを発揮。歌詞の最終部分には「俺達にとって音楽はビジネスなんかじゃねぇ!これが人生の全て!」ともある。怪物は「音楽」の文字を「野球」に替え、地元・高知から大きく羽ばたく。

 ▽UVERworld(ウーバーワールド)ボーカルのTAKUYA∞ら滋賀県出身の6人組ロックバンド。05年「D―tecnoLife」でメジャーデビュー。08年に日本武道館、大阪城ホールで単独公演。昨年12月に11枚目のオリジナルアルバム「30」を発売。

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